初盆での喪主の挨拶のポイントを文例をまじえながら解説します!

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初盆供養では、お坊さんの読経供養の後に食事・会食をすることがよくあります。

このような席では施主である喪主の挨拶が必要になります。

でも初盆供養は一般的な盆供養とは違い、お葬式・四十九日法要と並ぶ大事なセレモニーです。

ですから身近な方ばかりが参加するにしても挨拶で失礼とならないように配慮することも大事です。

ただこう説明してしまうと余計に緊張と不安が強くなってしまいますよね?

でも大丈夫です!今回はそんなあなたのために初盆での喪主の挨拶のポイントをわかりやすく解説!

抑えるべきポイントと文例もまとめて紹介します。

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初盆の意味を知り挨拶のポイントを理解する

・初盆ってどんな意味がある?

初盆は1度きりの行事です。

行われる時期は一般的な盆行事と同じなのですが、お葬式を済ませ四十九日が過ぎてから最初にやってくるお盆のことを「初盆」と言います。

ですから簡単に言ってしまうと「亡くなった人がたった一度だけ体験する盆供養」ということになります。

 

・初盆はどんなことをするの?

基本的には一般的な盆供養と同じです。

ただし亡くなった人を初めて盆に自宅へ迎える日になるので、通常の盆供養よりも規模が大きい(やることがたくさんある)という程度に考えておけばよいです。

 

初盆供養の場合はお葬式や四十九日と同じように遺族・親族は参加するのがマナーですから、来ていただく方々に対して失礼のないおもてなしをする必要があります。

それにフォーマルなシーンとして扱われますので、喪主であるあなたも参加者も正装(喪服)で参加するのが基本です。

このように一般の盆供養と初盆供養は、同じように見えても違いがあります。

 

・初盆の時期は?

初盆供養も通常の盆供養と同じく4日間かけて行います。

正式には新暦の7月13~16日の4日間に行うものなのですが、全国的に見ると新暦で盆供養を行うのは東京と関東の一部(旧暦の旧盆を採用している地域は除く)、さらに東北地方など限られた地域となっています。

 

全国的には「遅れ盆」と言って新暦の8月13~16日の4日間に行っています。

これは地方を離れ都会で生活している子供や親族たちが集まりやすい(盆休み期間として仕事が休みになる)という理由がもともとあり、それがいつの間にか風習として定着したといわれています。

 

・お坊さんを呼ぶのはいつ?

お盆は4日間ありますが、それぞれを分けると「盆の入り(13日)」「中日(14日・15日)」「送り盆(16日)」となります。

盆の入りは「死者の霊を家に迎える日」であり、盆の送りは「死者の霊を見送る日」です。

 

どちらも大事な日なので、この日はお坊さんを呼ぶことはしません。

何しろ大事な主役である死者の霊が家にいないからです。

ですからお坊さんを呼ぶのは「中日」である14日または15日となります。

料理や会食をする場合はお坊さんの供養の後に行いますので、手配する時にも同じ日で予約します。

 

・喪主の挨拶はどこで必要なの?

喪主の挨拶が必要なのは、初盆供養としてお坊さんを呼ぶときになります。

この時には遺族や親族、さらには故人と親しく付き合いのあった友人なども参加しますので、来ていただいた方々に対して感謝とお礼の気持ちを込めて挨拶をします。

 

・喪主の服装は?

正式なセレモニーとして扱われる初盆供養(お坊さんやお客様をお招きしての法要)のときには、正装である喪服を着用します。

それ以外は喪服を着る必要はありません。

初盆で喪主が挨拶する時の基本ポイント

初盆供養(お坊さんを呼んで行う法要)が終わった後に会食をする場合は、会食の前に喪主が挨拶をするのが基本です。

この時に必ず伝えなければいけないことが5つあります。

 

・「来てくださってありがとう」の気持ち

わざわざ夏の暑い時期に喪服を着て初盆の法要に参加してくれた方々に対して、「来てくださって本当にありがとう」という感謝の気持ちを伝えます。

これは挨拶の冒頭に持ってくるのが一般的です。

 

・無事に終えることが出来たことへの感謝の気持ち

初盆供養が無事に終えられたのも、すべて周りの方々がこれまで喪主であるあなたやその家族を支え見守ってくれたからです。

その場に参加している人たちはお葬式や四十九日法要のときもそうですが、その後も初盆を迎えるまであなたや家族のことを心配し精神的に支えてくれたことでしょう。

それはあなたのためでもありますが、もっと深いところまで考えれば「亡くなった人のため」でもあります。

 

でも亡くなった人には感謝の気持ちを直接参加者に伝えることが出来ません。

ですからそのことも含めて「皆さんのおかげで無事に終えることができました。ありがとうございます」という感謝の言葉が必要になります。

 

・故人のエピソードや初盆を迎えるまでの想い

参加してくださる人にはそれぞれいろいろな思いを抱えて参加しています。

「故人との思い出に少しでも触れたい」という人もいれば、「大切な家族を失った悲しみを楽しい時間を過ごすことで少しでも和らいでくれたらうれしい」と考える人もいます。

つまり「故人を想う気持ち」が強い人もいれば、「残されたあなたやその家族を想う気持ち」が強い人もいます。

 

ですからどんな人が参加しているのかによって話す内容を変えて構いません。

でもただ単に感謝とお礼の言葉を述べるだけでは、初盆にわざわざ来ていただいた方の想いに喪主としてきちんと応えることにはなりません。

時間の目安としては2~3分程度で構いませんので、故人のエピソードやあなたの今の想いも挨拶の中に加えるようにしてくださいね。

 

・「今後もよろしくお願いします」の気持ち

初盆供養は無事に終えても、喪主として一年忌、三回忌とこの後も年忌法要を行っていかなければいけません。

もちろんその時にも初盆法要に参加している方々は正装をして参加します。

 

つまり初盆法要はあくまでも長い追善供養の一つであって、これで区切りとはいかないのです。

ですから「これからもどうか私たちのことを支えてください」「わからないことだらけなのでこれからも相談にのってください」という気持ちを言葉にして伝えることが大事です。

 

・労いの気持ち

忙しい中スケジュールを調整して集まってくださっている方々に対して、お礼の気持ちを食事という形で返すのが法要後の会食です。

ですから「皆さんのおかげで無事に終わることが出来たので、せめて食事をしながら楽しく時間を過ごしてください」と労いの言葉をかけます。

通常だとこの挨拶の言葉の後に献杯(けんぱい)が行われ、会食がスタートします。

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初盆での喪主の挨拶の文例

会食ありの場合の例文

「本日はお忙しい中、○○の初盆法要にお集まりいただきありがとうございます。

こうして皆様にお集まりいただいたことを○○も喜んでいることと思います。

時と共に私たちの悲しみも幾分和らぐようになり、少しずつではありますが日常の生活を送ることが出来るようになってきました。

まだ悲しみが消えたわけではございませんが、今は○○の想いを引き継ぎ一歩ずつ前に歩んでいこうと思っております。

皆様からの温かい励ましの言葉をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

これからも私共に変わらぬご指導とお付き合いをいただきますようよろしくお願いいたします。

本日はささやかではありますがお食事を用意させていただきました。時間の許す限りごゆっくりお過ごしください。

本日は誠にありがとうございました。」

会食がない場合の例文

「本日はお忙しい中、○○の初盆法要にお集まりいただき誠にありがとうございます。

皆様のお力添えのおかげで、無事に初盆法要を終えることが出来ました。

早いもので○○が他界してから〇か月となりました。

子煩悩で孫にも優しかった○○でしたので、家族・親族が集まる盆になると誰よりも張り切って準備をしていたのを思い出しました。

時が過ぎても私たち家族の中から悲しみが消えることはありませんが、今は○○の思い出を懐かしみながらゆっくりと毎日を過ごすようにしています。

これまで皆様方には心温まる励ましのお言葉を多数いただき、心から感謝いたしております。

ささやかではございますが、お持ち帰りのお品物を準備しております。ご自宅にて○○を偲んでいただければ幸いです。

本日は誠にありがとうございました。」

まとめ

初盆の喪主の挨拶は5つのポイントがきちんと入っていれば問題ありません。

またもう少し柔らかい印象の表現に変えても大丈夫です。

 

ただしあまりにも砕けすぎた表現や場を盛り上げるようなジョークを加えるのはいけません。

どんなに親しい間柄であっても必要な礼儀を欠くのはマナー違反です。

 

「親しき中にも礼儀あり」という言葉がありますが、初盆法要はやはり正式なセレモニーです。

ですから喪主としてお客様に対し失礼のないように心がけるのと同時に、心から感謝の気持ちを込めて挨拶をすることが大事ですよ。

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