友人の初盆に招待されなければ遠慮すべき!?香典は出しても大丈夫!?

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「大切な友人の初盆に手を合わせて偲びたい」と思う気持ちはとてもよくわかります。

四十九日法要も終わった今、何かのタイミングがなければ直接手を合わせる機会ってなかなかないですものね。

でも初盆供養は遺族にとってはとても大事な供養でもあります。

お坊さんを呼んで初盆法要を行う場合もありますし、この場合はあらかじめ招待する人には案内状が届くはずです。

もしも招待されたのであれば感謝の気持ちで参加すればよいですが、招待されていなかった場合には自宅に訪問することはできないのでしょうか?

またその時に香典をお供えすることはできるのでしょうか?

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友人の初盆に訪問するのはマナー違反!?

初盆は、四十九日が過ぎて初めて訪れるお盆のことを言います。

初盆法要と言ってお坊さんの読経供養をしていただくことも多いので、このような宗教儀式を含む初盆法要の場合はあらかじめ招待する人には案内状が届くはずです。

 

でも案内状が届かなかったとしても、友人としてあなたが手を合わせに行くことはマナー違反というわけではありません。

もちろん正式な初盆法要にいきなり参加するのはマナー違反です。

でも自宅の仏壇に手を合わせるのであれば、むしろ家族にとっては「わざわざ忙しいお盆の時期に足を運んできてくれた!」と喜んでくれることが多いです。

 

ただし友人として初盆に手を合わせるからには、できるだけ家族の負担にならないように配慮する必要はあります。

そのポイントを5つ挙げておきます。

 

・お盆の時期は地域によって異なる

一般的にお盆というと、会社が夏休み(盆休み)となる8月の中旬をイメージするでしょう。

でもお盆の時期は地域によって違います。

お盆の時期は大きく分けると「7月盆」「8月盆(遅れ盆)」「旧盆」の3つがあります。

 

7月盆は東京や東北地方、関東の一部地域でよく見られます。

期間は7月13~16日の4日間で、初盆法要を行うのは盆の中日となる14日または15日となります。

 

8月盆は全国的に見られます。新暦の7月に行われるのが昔ながらのお盆の期間なのですが、これは農業などが主な産業だった時代に仕事がひと段落つく時期に先祖供養をするようになったのがもとになっています。

 

でも今の時代、ほとんどの人が会社勤めのサラリーマンですし地元を離れ上京して生活をする人も多いです。

そのため7月に盆供養をしてしまうと子や孫たちが参加できなくなります。

そこで新暦の7月盆から1月遅れの8月に行う「遅れ盆」という風習が広まります。

 

8月盆は7月盆の1か月遅れに行うので、8月13~16日の4日間に行います。

そして初盆法要を行うのは、盆の中日の14日または15日となります。

 

ちなみに旧歴でお盆を行う地域もあります。この場合は「旧盆」と言います。

旧暦は月の満ち欠けなどによって毎年暦が変わります。

ですから新暦で説明するのはとても難しいのですが、旧暦カレンダーを参考に旧暦の7月13~16日(地域によっては13~15日)が旧盆となります。

ですからまずは友人の初盆がいつ行われるのかを事前に確認しておく必要があります。

 

・招待されていない限り初盆法要に参加するのは失礼

初盆法要は、遺族や親族にとってはお葬式から続く一連の故人を偲ぶフォーマルな儀式になります。

ですから参加するときには喪服着用となりますし、お坊さんを呼ぶこともよくあります。

自宅で行うこともありますが、最近では住宅事情などもあって自宅以外の場所で行うことが増えています。

 

このようなフォーマルな初盆法要に招待されていない友人が参加するのは、やはりマナー違反です。

もしも初盆法要に参加するのであれば、遺族から招待された場合に限ると考えてください。

 

何しろこのような初盆法要はフォーマルな法要なので遺族は1か月以上前から準備をし、当日は参加者に対して失礼のないようにおもてなしをしなければいけないと一生懸命になっています。

そんな時に予定外の参加者が1人増えるとなれば、当日急遽準備をしなければいけません。

「たかが1人」ではないのです。

こうして説明をすると、初盆法要に招待されていないあなたが参加するということが家族の負担になる意味が理解してもらえたでしょうか?

 

でも初盆法要に参加することだけが友人を偲ぶことではありません。

そもそも「大切な友人の初盆にせめて手を合わせたい」という気持ちがあなたの中にあるわけですよね?

それであれば家族の負担にならないタイミングで自宅に訪問し、仏壇に手を合わせるだけでも十分ではありませんか?

 

そのためには事前に家族に「初盆供養なので焼香に伺いたい」ということを伝えることは大事なことです。

突然訪れてしまうと、たとえ初盆法要でなくても家族はびっくりしてしまいます。

もちろんそれは家族の負担になります。

ですからあらかじめ訪問の意思を伝え、可能かどうかを確認することが大事です。

 

・あえて初盆を避けるということも考えてみて!

初盆法要は家族にとって初めてのことです。

しかも一度きりのことです。

何もかもが初めてなので、いろいろなことが不安になります。

 

なにしろ初盆は13日から始まります。盆の入りには墓参りをし、迎え火を焚いて故人が無事に家に帰ることが出来るようにお迎えをします。

そして中日には初盆法要を行います。こうして中日の2日間を故人と過ごすと、翌日の16日には無事にあちらの世界に帰る故人ために送り火を焚き見送ります。

 

つまり4日間に及ぶ初盆は、家族にとってとても大切な時間なのです。

あなたが初盆に手を合わせたいという気持ちもよくわかりますが、もしも本当に家族のことを想うのであれば少しでも負担にならないように日をずらして手を合わせに行くと言うことも、家族への配慮となるのではないでしょうか?

 

・供物を送るという方法もある

初盆に参加しない代わりに御供物を送るという方法もあります。

これは初盆供養のときにあなたの友人の精霊棚にお供えされますし、お供えされた品物は家族が盆供養に訪れる人の接待にも役立ちます。

 

・16日の昼前後であれば意外と大丈夫

16日は夕方に友人の霊を見送る行事が行われます。

ですから夕方にかけて親族たちがまた集まってきます。

でも昼間は特に何かをしなければいけないということはないので、もしも短時間のお参りであれば16日の昼前後であれば意外と大丈夫です。

 

ただこの時には喪服を着ていかないほうがよいです。

家族は普段着ですので、改まった服装で伺うとかえって恐縮されてしまいます。

ですが礼儀として清潔感のある服装は心がけてください。

またあまり長居をすると家族の負担になるので、長居をせずに退席するようにしましょうね。

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友人として初盆に香典を持参するときの注意点

・仏教式なら「御仏前」神道なら「御神前」

香典の表書きには注意が必要です。

仏教式の場合は「御仏前」と書きます。神道の場合は「御神前」と書きます。

水引も必要ですが、地域によっても違います。

 

遠方から訪問する場合は、事前に友人の地域の風習について確認すると良いです。

こういうことは地域の文具店や仏具店などに確認するとわかりますよ。

 

・金額は3000~5000円が相場

基本的に香典はあなたの気持ち次第というところがあるのですが、あまりにも高額になるとかえって家族が恐縮してしまいます。

ですから友人としての香典相場である3000~5000円を目安にしてください。

 

もしも「もう少し友人のために何かしたい」というのであれば、お供え物の品を持参すると良いです。

これも5000円以内を目安にするのが相場です。

 

「やはり品物ではなく現金でもう少し家族のために何かがしたい」というのであれば、香典とは別に不祝儀袋に「御供物料」と表書きをして現金を手渡す方法があります。

御供物料は「お供え物の代わりとして現金を送る」という意味なので、香典とは別の扱いになります。

初盆法要の日程を確認するおすすめの方法

法事の日程を確認するにはどうしても電話などで遺族に確認するしかありませんよね?

でも電話口で「ちょっと失礼ですが、○○さんの初盆法要はいつでしょうか?」と聞くのは無粋ですよね?

このような場合は「御供物を送りたいのですが」という口実で電話をするのがおすすめです。

 

初盆のための御供物を送るときには、盆の入り(13日)の2~3日前までに届けるのが基本です。

また初盆法要の準備は概ね1か月くらい前から進めていきますので、前の月の月末頃であれば日程もすでに決まっています。

この時期を狙って「○○さんの初盆供養に御供物を送らせていただきたいのですが」という口実で遺族に電話をしてみてください。

 

そして「もし御迷惑でなければ、お邪魔にならない時間にご焼香に伺いたいのですが」と申し出てみてください。

場合によっては先方から「もしよければ初盆法要にも来ていただけないでしょうか?」という申し出があることもありますし、「○日には初盆法要がありますので、それ以外のお日にちであれば是非お立ち寄りください」といわれることもあります。

 

この方法は意外と使えるので、「どうしても友人として手を合わせたい」と思うのであれば試してみてくださいね。

まとめ

初盆に友人として手を合わせたいという気持ちはよくわかります。

でも第一に考えてほしいのは家族への配慮です。

あなたの心の中に悲しみがあるのと同じように、家族にもまだ悲しみは強く残っています。

それでも家族としてきちんと供養に向き合いたいという気持ちが強いのが初盆を迎えようとしている家族の本音です。

 

だからあなたが故人の友人であれば、その気持ちも分かってあげてください。

友人の家族を陰ながら支えていくという気持ちをあなたが持っていてくれることが、きっとあなたの大切な友人が一番喜んでくれることだと思いますよ。

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