お葬式の服装で男性が知っておくべき夏のマナーや暑さ対策は!?

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男性の場合喪服といえばブラックスーツですので、夏であっても白いシャツに黒いネクタイをつけるのは基本になります。

でも気温の高い夏に「シャツのボタンをすべて留めネクタイをつける」というのは、考えただけでもぞっとしますよね!

ただしお葬式はフォーマルなシーンですので、夏であってもきちんとした服を身に着ける必要があります。

そこで今回は夏のお葬式の服装の基本を紹介!

少しでも涼しさを感じられる服装のポイントやマナー違反となりかねない服装の注意点についても葬儀社スタッフがわかりやすく解説していきます。

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お葬式の服装で男性の夏のマナーは!?

お葬式に参加する場合、男性は喪服を着用するのが基本です。

ただ喪服といっても「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3ランクがあります。

最も格式が高いのは「正喪服」です。

和装の場合は紋付きの羽織袴、洋装の場合はモーニングコートになります。

 

「モーニングコートって何?」という場合は、内閣改造後に各大臣の記念撮影写真のことを思い出してください。

男性大臣の場合は、みな同じ服装をしていますよね?

あれが基本的なモーニングコートのデザインです。

ただしあの記念写真での服装はあくまでも「大臣就任」という晴れの舞台の正装になります。

ですからお葬式でのモーニングコートとはやや違います。

晴れの舞台ではズボンはグレーを選び、ネクタイも黒以外のものを使います。

 

でもお葬式ではシャツ以外は黒を着用しなければいけませんので、ジャケットはもちろんですがスラックスもネクタイも全て黒で統一しています。

ちなみに喪服は立場によって身に着けてよいものが決まっています。

正喪服は喪主又は遺族並びに三親等内の親族とされています。

それ以外の場合は正喪服をつけてはいけません。

 

そこでその他親族や一般弔問客は「準喪服」を身につけるのがマナーです。

準喪服の代表的なものがブラックスーツであり、最近では喪主であってもブラックスーツをつけることが一般的になっているので「男性の喪服=ブラックスーツ」と考えておけば問題ないでしょう。

ちなみに略喪服をお葬式の服装として身に着けるのはマナー違反です。

リクルートスーツやビジネススーツがこれに当たるのですが、これを喪服として着てもマナー違反とならないのは大学生や専門学校生までです。

ですから社会人となったら「お葬式はブラックスーツ」と覚えておきましょう。

 

・暑くてもシャツは長袖着用

ジャケット着用は当然なのですが、ジャケットの中に着るシャツの長さも基本は長袖です。

これは「肌を露出しない」というお葬式の大原則があるからです。

「ジャケットを脱がなければ問題ないのでは?」と思うかもしれません。

確かに式典中はジャケットを必ず羽織っていますので、バレないと思う気持ちもわかります。

 

でも焼香をする時や謝辞をする時などは、腕を挙げたりする動作が必ず加わります。

この時に長袖であればジャケットの袖口からきちんとシャツが見えます。

ところが半袖の場合はこれがありません。

そのためちょっとしたことでも長袖を着ていないことがバレてしまいます。

 

またお葬式では儀式に立ち会っている時間も長いのですが、休憩や待ち時間、移動時間も長いです。

このような時にはジャケットを脱いでも問題ありません。

そのためこのタイミングで長袖を着ていないことがバレることもよくあります。

 

休憩や待ち時間は、長いお葬式の一日の中で唯一体を休ませることが出来るタイミングです。

ところがその時に「半袖を着ていることがバレたくない」というだけの理由でジャケットを脱がずにいれば、熱中症で倒れてしまう危険性もあります。

結局のところ「きちんと長袖を着ていた方が快適に過ごすことが出来る」と言えますよ。

 

・靴下の長さにも注意

靴下は「黒い色」であれば問題ありません。

ただし長さは気を付ける必要があります。

夏の暑さを少しでもしのぎたいと思うと、少しでも丈の短い黒い靴下を選んでしまうはずです。

でもこれでは椅子に座った時や正座をしたときに足首の肌が見えてしまうため、正式にはマナー違反となります。

 

・ネクタイはつけるのが基本

お葬式はフォーマルなシーンですので、男性であればネクタイをつけるのが正式です。

ですからどんなに暑くてもお葬式ではネクタイを着用するのが基本です。

ちなみにネクタイをしないでお葬式に参加すると、たとえブラックスーツを着ていたとしても「失礼な服装」とみなされます。

ただ夏のお葬式では式場に到着する直前までネクタイをつけずにいる人も多いです。

そのため持ち物にネクタイを入れるのをうっかり忘れてしまう人も多いです。

 

式場によっては建物の管理事務所でお葬式用のネクタイを販売しているケースもありますが、寺では絶対に販売していません。

またコンビニで販売していることもありますが、すべてのコンビニで対応しているとは限りません。

ですから式場に到着する直前にネクタイをつけるつもりであれば、ちゃんとネクタイを持っているか確認してから自宅を出発するようにしてくださいね。

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お葬式の服装で男性の夏の暑さ対策は!?

・シャツの着替えを数枚準備しておく

暑さ対策とまではいきませんが、汗を含んだシャツが肌にまとわりつくと非常に不快です。

また汗を含んだシャツは臭いが気になるので、厳粛な儀式の最中に体の臭いが気になって式に集中できないこともあります。

これを防ぐためにも夏のお葬式では着替え用のシャツを2~3枚準備しておくのがポイントです。

着替えのタイミングで体を塗れたタオルや制汗スプレーなどで冷すようにすると、少しではありますが体温を下げる効果があります。

 

・夏用のブラックスーツを着る

オールシーズン用のブラックスーツを着用している人が多いですが、オールシーズン用ということは「冬にも対応できる喪服」という意味です。

これに対して夏用のブラックスーツは、風が通りやすい素材などを使っているのでジャケットを着用して屋外に居てもかなり涼しく過ごすことが出来ます。

 

わざわざ夏用のブラックスーツを購入するのは大変ですが、各葬儀社が行っている貸衣装サービスを利用すれば買わなくても夏用ブラックスーツを着ることが出来ます。

しかもお葬式が終わった後の手入れの手間がかかりませんし、比較的手ごろな値段で利用できます。

いずれにしても夏のお葬式で少しでも涼しく過ごしたいのであれば、夏用のブラックスーツをつけるのがおすすめですよ。

喪服用長袖かりゆしウェアも一応お葬式の礼服としてOK

クールビズが推奨されてから夏のビジネスウェアもだいぶ印象が変わりました。

このタイミングで全国的に認知度が上がったのが、沖縄のかりゆしウェアです。

かりゆしウェアはアロハシャツとは違います。

デザインや素材も様々あり、フォーマルなシーンでも着用します。

フォーマルなかりゆしウェアであれば冠婚葬祭でも身に着けることが出来ます。

 

ちなみに沖縄では男性の夏の喪服の定番は「喪服用かりゆしウェア」です。

喪服用のかりゆしウェアの場合は、一般的なブラックタイプのかりゆしウェアと比べても色が濃いのが特徴です。

また襟元までボタンが付いているタイプも多いので、肌の露出を極力抑えることが出来ます。

さらに格式の高い喪服かりゆしウェアは長袖となっています。

 

かりゆしウェアは、シャツをスラックスの中に入れません。

通気性が良い素材を使っていますしシャツが身体に張り付かないようになっているので、体全体に風が吹き抜けます。

そのため屋外でも涼しく過ごすことが出来ます。

もちろん沖縄ではすでに定番になっている喪服かりゆしウェアですが、全国的にみるとほとんど知られていません。

 

ただもう少しだけ詳しく説明すると、沖縄でも「喪主」「遺族」「三親等内の親族」はきちんとブラックスーツを着ています。

つまりフォーマルウェアとして認められている沖縄でも、すべての男性が喪服用のかりゆしウェアを着ているというわけではないのです。

暑さが厳しい沖縄であっても夏のお葬式はブラックスーツが基本なのですから、「お葬式の時はどんなに暑くてもブラックスーツをきちんと着る」と考えておいた方が良いと思いますよ!

まとめ

夏の男性の服装の基本を紹介してきましたが、やっぱり現実にこれをやらなければいけないとなると大変ですよね?

私もお葬式の現場に葬儀ディレクターとして立つときにはブラックスーツに黒いベスト、白い長そでシャツに黒いネクタイをつけます。

だからその辛さはよくわかります。

 

対策法は、正直言って「熱中症対策の為にひたすら塩分と水分を取ること」しかありません。

涼しさを服装で手に入れるということは難しいです。

でもこまめにシャツを着替えたり体全体をクールタオルや制汗スプレーなどを使って冷やすしか出来ません。

 

それでもお葬式はフォーマルなシーンなのですから、相手に対して失礼のない服装で参加するということが何よりも大事になります。

ただ夏のお葬式では熱中症が最も危険です。

気になる場合はミネラルウォーターではなく経口補水液で水分補給をするようにしてくださいね。

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