お葬式の日程の決め方は!?遺族がやるべき準備の手順やポイントは!?

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親族や一般弔問客としてお葬式に参列するのと、遺族としてお葬式に参加するのでは全く違います。

遺族は大切な人が亡くなった直後から、お葬式の準備のために慌ただしく動き始めなければいけません。

でも遺族として参加するお葬式は、滅多にあるものではありません。

そのため実際に「どのような流れでお葬式の準備をしていくのかわからない」「どのような準備が必要なのかよくわからない」という人の方が多いです。

でもそれが当たり前なのです。

でもいざその時に慌ててしまい、結果として希望通りのお葬式が出来ないのも家族としては不本意ですよね?

そこで今回はお葬式の日程の決め方や、お葬式を無事にすませるために遺族がやるべき準備についてわかりやすく解説します。

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お葬式の日程を決めることがお葬式の準備をするうえで重要!

お葬式の準備には様々なものがあります。

宗教によっても種類が違いますし、地域の風習によっても準備しなければいけないものがあります。

それ以外にもお葬式そのものに必要な備品や係の手配、車の準備や参列者へのおもてなしの料理など様々ことがあります。

でもこれらの準備をするためには、まずお葬式の日程を決めなければ何も始まりません。

お葬式に必要な準備は、儀式の内容によって準備までの期限が決められます。

そのためわざわざ購入しなければならない物があったとしても、今すぐに必要ではないこともあります。

その基準を考える上でも、お葬式の日程決めは重要なのです。

 

お葬式の日程は火葬場の予約が取れないと決められない

お葬式の当日には、火葬が行われます。

お葬式の後に出棺・火葬となるのが全国的には一般的ですが、火葬後にお葬式をするのが一般的な地域もあります。

いずれにしてもお葬式をするということは、火葬をするということでもあります。

火葬場は予約制です。

どんな事情があったとしても、予約が取れなければ家族が希望する日にお葬式が出来るということではありません。

また火葬をするためには、「死後24時間が経過していること」が法律で定められています。

そのためどんなに火葬場が開いていたとしても、死後24時間以降でなければ火葬することはできません。

もちろん火葬場の混み具合によっては、亡くなってから1週間以上たっても火葬が出来ない場合もあります。

特に死亡者が集中する時期は、火葬場の予約も集中します。

さらに正月(地域によっては盆も含む)は火葬場が閉館となるため、場合によっては亡くなってから一週間以上先でなければ予約が取れないこともあります。

 

亡くなってから火葬するまでの日数が長くなると追加費用も掛かる

人の体は、亡くなった直後から腐敗が始まります。

腐敗が進めば悪臭もしますし、見た目も大きく変化します。

これらのことを防ぐため使われるのがドライアイスです。

棺に遺体を収めた状態でドライアイスを使用すると、棺自体が冷蔵庫の役割を果たしてくれます。

また遺体の腐敗は血液から始まりますので、血管が集中する部分からより早く腐敗します。

そのためお葬式ではドライアイスで血管を冷やすことによって、出来るだけ腐敗を抑えるようにします。

通常であれば数日以内にお葬式が出来るので、葬儀社のセットプランの中にも想定される日数分のドライアイス料金が含まれています。

ただし想定以上の日数がかかる場合は、やはりドライアイスの追加が必要になります。

もちろん葬儀社の方でドライアイスは購入・配達・交換を行いますから、ドライアイスの購入費だけが追加となるわけではありません。

とはいえ大切な人の姿をきれいな状態に保つためにはどうしても必要になります。

ですから亡くなってから火葬されるまでの日数が長いほど、ドライアイスの追加費用は加算されます。

 

火葬場が開いていても友引の場合は日伸びする

お葬式では「友引」は縁起が悪いとされています。

もちろん友引でもお葬式をすることはできるのですが、一般的には避ける傾向にあります。

そのためたとえ火葬場の予約が取れたとしても、友引にあたる場合はお葬式の日程を1日遅らせるのが一般的です。

お葬式の日程が1日遅れれば、通夜式の日程も1日ずれます。

本来友引でなければ通夜だけでよいのですが、友引によってお葬式の日程が1日遅れると「仮通夜」としてスケジュールに追加されます。

さらにもう1日日程がずれた場合は、「仮・仮通夜」となります。

ただし「仮通夜」はあくまでも通夜前日のことをさすだけなので、儀式的なものはほとんど行いません。

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遺族が準備しなければいけない「副葬品」ってなに?

お葬式の日程が決まると、担当する葬儀社とお葬式に必要になる祭壇や備品類、寺の手配など様々なものを決めていきます。

葬儀社の打ち合わせが終われば、ひとまずお葬式をする上で必要なものの手配はいったん終了します。

でもこれだけではお葬式の準備がすべて終了したとは言えません。

実は「副葬品」と呼ばれるものを、遺族は準備しなければならないのです。

 

お葬式の副葬品とは?

副葬品とは、棺の中に納める故人の愛用品などのことを言います。

ですから遺族がもたせてあげたいとおもっているものがあれば、それが副葬品となります。

ただし副葬品として棺に入れられるのは、愛用品であれば何でもよいというわけではありません。

基本的には「燃える物」に限られます。

そのため生前愛用していた服や大切にしていた写真、好きだったお菓子や家族からの手紙などが主な副葬品となります。

 

聖書は入れられない?

キリスト教式のお葬式の場合は、故人が普段から使っていた聖書を入れたいという人もいます。

また本が好きだった人の場合は、故人の愛読書を入れてあげたいと思う人もいるはずです。

でもいくら燃えるものでも、本の厚さが概ね2センチ以上のものは副葬品として棺に入れることは出来ません。

さらに火葬場によっては、副葬品として書籍を入れることを禁止している場合もあります。

書籍を副葬品にしたいと考えている場合は、準備する前に葬儀社に確認すると良いでしょう。

 

貴金属類は骨壺に入れることもできる

メガネや貴金属のアクセサリーなどは、副葬品として棺に入れることはできません。

遺品として遺族が貰うこともできますが、どうしても持たせたい場合は火葬後に遺骨とともに骨壺に納めることが出来ます。

 

缶や瓶の飲み物を入れる場合

ビールが好きだった人の場合は、缶や瓶のままでは副葬品として持たせることはできません。

でも容器さえ入れ替えれば、副葬品として持たせてあげることが出来ます。

この場合は、ペットボトルに入れ替えてください。

 

お気に入りの香水などの場合

香水はほとんどのものが瓶容器に入れられていますよね?

ですからそのままの状態で副葬品として持たせることはできません。

でも香水の場合は①お気に入りのハンカチにしみこませて持たせる ②プラスチック製の容器に移し替えて持たせるであれば大丈夫です。

おすすめは、弁当などに使われるプラスチック製の醤油容器です。

弁当などで使われるプラスチック容器は厚さもそれほどありません。

しかし、プラスチック製品が禁止されている場合は、ハンカチなどに染み込ませて入れてあげて下さいね。

遺族が行うお葬式の手配の手順

では、実際にその時が来てしまった時の手順をお話します。

①安置先を決める

まずはどこに連れて帰るのか(安置先)を決めます。

自宅に安置する場合は特に問題はありませんが、マンションや賃貸住宅の場合は自宅に連れて帰ることが難しいことがあります。

この場合は、自宅に変わる安置先を探さなければいけません。

公団住宅で集会所がある場合は、集会所を利用することが出来ることもあります。

ただし事前に相談をしておく必要があります。

安置先がない場合は、安置室を完備している葬儀社を探す必要があります。

 

②葬儀社に連絡をする

安置先とお葬式を依頼する葬儀社が決まったら、葬儀社へ電話連絡をします。

葬儀社は基本、24時間365日対応していますので、代表番号または問い合わせ番号に連絡してください。

この時には、「引き取り先(病院の場合は「○○病院○○病棟」の情報も必要です)」を伝えます。

もしも葬儀社のセレモニーホールの安置室を希望している場合は、そのことも伝えます。

 

③葬儀社との打ち合わせ

安置先に到着したら、葬儀社の担当者とお葬式の打ち合わせをします。

夜間の場合は翌日の朝に打ち合わせをするようにしましょう。

火葬場の予約状況を確認しない限り、実際にお葬式の日程やスケジュールが決定するのは、翌日の朝以降になります。

ただしこの場合も、「お葬式の希望日」「お寺の希望(仏教式の場合)」「翌日の朝の打ち合わせまでに準備しなければいけない物」の3点は必ず確認しておきましょう。

 

④遺族が準備するものを確認する

遺影写真用の写真は、出来るだけ早く準備しなければいけません。

また家紋の確認もお葬式では必要になります。

もしも家紋が分からない場合は、親族などに連絡して確認するようにしましょう。

(地域によっては家紋確認の必要がない地域もあります)

 

⑤副葬品を準備する

副葬品の準備は、「持たせたいものを早めに集めておく」がポイントです。

実際に棺に入れられるものと入れられないものの判断は、葬儀社にお願いすると手間が省けます。

 

⑥喪服を準備する

喪服はお葬式当日に必要になります。

それまでは遺族でも略礼服またはシンプルな服装で構いません。

もしも以前使用していた喪服のサイズが合わなくなっている場合は、葬儀社の貸衣装サービスを利用しましょう。

葬儀社の貸衣装サービスでは、男女とも和装・洋装があります。

さらに靴やカバンなどの小物もレンタルできます。

ただし肌に直接触れる肌着(和装の場合は足袋も含む)の貸し出しはできません。

この場合は販売となります。

まとめ

お葬式の手配や準備は、遺族が直接行うものです。

でも準備するものや手配には優先順位があるため、すべてが「今すぐ行わなければいけない」というわけではありません。

もしも早急に手配を急かすような業者の場合は、悪質な業者の可能性があります。

その場合は業者を変えることもできます。

もちろん安置先に遺体を移動後に業者を変更する場合は、引き取り先から安置場所までの車の使用料などは発生しますがキャンセル料が発生することはありません。

納得できるお葬式にするためにも、このような方法があることも覚えておくと良いでしょう。

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