葬儀屋さんは地元密着型の老舗と大手の葬儀屋さんどっちを選ぶ!?

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最近はいろいろなタイプのお葬式屋さんが出来ました。

昔は火葬場の周辺や住宅街から離れた場所にあることが多かったため、いざお葬式を頼んだり知り合いの葬儀に参列する時以外はほとんど目にすることもありませんでした。

でも今はお葬式の形態やお葬式に対する考え方も大きく変わったため、よりニーズに近いお葬式が出来るようにお葬式のホールそのものも小規模なものが増えています。

しかも住宅街の中や商店街の一角に事務所を構えるお葬式屋さんも増えています。

そうなってくると困るのが、「どのお葬式屋さんに頼めばいいのか?」ということですよね?

きっとあなたの住んでいる地域にも昔からある地元密着型の葬儀屋さんもあれば、テレビやラジオ、新聞の折り込みチラシなどで大々的に広告を行っている大手の葬儀屋さんもいるはずです。

このような状況の場合、「本当に自分の希望通りにお葬式をやってくれるお葬式屋さんがどちらなのか」「どちらを選んだ方がお得なのか」ということが気になってくるはずです。

そこで今回は、「地元密着型の昔ながらの葬儀屋さん」と「テレビなどで頻繁に宣伝をしている大手の葬儀屋さん」の違いと、それぞれのメリット・デメリットについて比較しながら説明していきます。

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葬儀屋さんを選ぶポイントはどんなサービスを求めるのか!?

お葬式屋さんのタイプを大きく分けると、「地元密着型の小規模な葬儀社」「従業員20名以内の中規模な葬儀社」「従業員50名以上の大手葬儀社」の3つに分かれます。

20年ほど前まではこの3つがそれぞれ均衡した状態にありました。

ところが今はその比率に大きな違いが生まれています。

 

今のお葬式は「小規模な葬儀屋」と「大規模な葬儀屋」の2つに分かれている

20年ほど前のお葬式といえば、お葬式に参列する親族や弔問客の数も多く、今でいう「一般的なお葬式」が主流でした。

ところが核家族化やお葬式に対する考え方の変化によって、家族を含むごく親しい人だけで送る「家族葬」がお葬式の主流になっています。

そのことによってお葬式屋さんの規模も変化しました。

大規模な葬儀社はお葬式専用のセレモニーホールを建てることによって、ホール周辺の顧客確保を図ります。

また有名芸能人などをイメージキャラクターにして大々的な宣伝を行うことで、幅広く知名度を上げてシェアを拡大しています。

 

これに対して小規模なお葬式屋さんは、基本的に家族経営をしているところが多いです。

しかもこの手のお葬式屋さんは地元密着型の老舗葬儀社が多く、これまでの実績からリピーターも数多く抱えています。

そのため大手のような広告を行わなくても顧客の確保をすることが出来ます。

ところが問題となるのが中規模の葬儀社です。

これまでは大手葬儀社と小規模な葬儀社のメリットをうまく生かしながら営業をしていましたが、お葬式の規模が小さくなっていくにつれ、売り上げを維持することが難しくなってしまいました。

そのため家族葬が主流となった今、ほとんどの中規模葬儀社が淘汰さています。

つまりこれからの時代のお葬式屋さんは、「小規模な葬儀屋さん」か「大手の葬儀屋さん」のどちらかから選ぶしかなくなっているのです。

 

お葬式はプロの知識と技術を必要とする場面が多い

規模で比較してしまうと、圧倒的に大手のお葬式屋さんの方が強いです。

でも「大手の葬儀屋さんだから全てのことが思い通りになる」というのは間違いです。

そもそもお葬式には、「こうしなければいけない」ということは基本的にありません。

もちろんお葬式には「宗教的な儀式」というものがありますので、この部分に関してはあなたが選択した宗教のやり方に従って行う必要があります。

とはいえ宗教的な儀式は、お葬式全体の中のほんの一部にすぎません。

つまりお葬式そのものは「個性」を出しても全く問題がないのです。

 

ただしお葬式には地域の風習とも深く関係しています。

都会であれば様々な地域から移り住んできた人が多いためそれほど気になりませんが、田舎に行くほど様々な風習が重んじられる傾向にあります。

そのため独特な風習が根付いている地域においては、お葬式でも「これをしなければいけない」というものが増えてきます。

このようにお葬式には「宗教」「風習」などが関係してくるため、こうしたことに対しても幅広い知識を持ったスタッフが対応する必要があります。

もちろんお葬式屋さんに頼らなくても家族や親族の中に十分な知識を持っている人がいればよいのですが、お葬式そのものが「非日常の出来事」ですからほとんど何もわからないという人の方が多いです。

つまりお葬式に限って言えば、「お葬式に関する専門的な知識や技術が必要になる場面が多い」といえます。

だからこそお葬式屋さん選びは難しいのです。

 

葬儀屋さん選びのポイントはどんなタイプのプロスタッフがいるのか

葬儀屋さんのスタッフといっても、様々なプロがいます。

お葬式の施工件数が多い大手のお葬式屋さんの場合は、すべて分業化されているのが基本です。

そのためそれぞれのシーン別のプロをそろえているのが特徴にあります。

 

これに対して小規模な葬儀屋さんの場合は、すべてのことを一人でこなさなければならないこともよくあります。

そのため1人のスタッフが「お葬式に関わるすべてのことに対応が出来るスキルを持っている」という点が特徴にあります。

このような違いが両者にはあるため、「選ぶ側がこの違いをどのようにとらえるのか」というところがお葬式屋さん選びの最大のポイントになります。

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地元密着型の葬儀屋さんに頼むメリットとデメリット

★メリット

地元密着型の葬儀屋さんに頼む最大のメリットは、「地域の風習や依頼してくる家族の事情を良く知っている」ということでしょう。

昔ながらのお葬式屋さんであればあるほど、リピーター客が多いです。

つまり「過去に行ったお葬式のことを良く知っている」といえます。

お葬式は、それぞれの家族の事情によってもスタイルが変わります。

でも慌ただしいお葬式の現場でそのことを最初から詳しく説明しなければならないのは、依頼をする家族にとっても大きな負担になります。

 

ところが地元密着型のお葬式屋さんの場合は、普段の生活の中でも付き合いがあることが多いです。

地元の集まりにも「地域住民の一員」として参加することも多いですから、地元の人とのコミュニケーションも取れています。

こうした普段の付き合いの中からその地域特有の風習やしきたりなどを学ぶことによって、お葬式を進める上で起きるイレギュラーな事態にも即時に対応してくれます。

ですから「お葬式におけるすべてのことに安心して任せることが出来る」ということが、地元密着型の葬儀屋さんを選ぶメリットといえます。

 

★デメリット

地元密着型のお葬式屋さんの多くは家族で運営しているため、規模が大きなお葬式の場合、対応できるスタッフが足りないというデメリットがあります。

また1人ひとりのスタッフのプロ意識の強いことが多いため、「こうしなければならない」と一方的に押し付けられてしまうこともよくあります。

さらに備品類も、ひと昔前の古いタイプの備品しかないこともよくあります。

特に祭壇などは今ではあまり使われない白木祭壇が主流になっていることが多いため、花祭壇(生花がメインの現代的な祭壇)を依頼した場合、追加料金を請求されることもあります。

大手の葬儀屋さんに頼むメリットとデメリット

★メリット

大手の葬儀屋さんの場合、「セレモニーホールを建てる→ホールを拠点に営業する」が基本的な営業のスタイルになります。

最近では様々な事情から「自宅でお葬式が出来ない」「遺体を安置する場所がない」という家族が増えています。

このようなニーズに対応できるセレモニーホールを持っているということが、やはり一番のメリットといえます。

特に最近は家族葬が主流になっているため、安置から通夜・告別式まで家族がホールに寝泊まりするというケースも増えています。

そのため新しい大手葬儀屋さんのセレモニーホールは、家族が快適に過ごすことが出来る最新の設備が備わったものが増えています。

こうした最新式のセレモニーホールを利用することが出来るのも、新しい大手のお葬式屋さんのメリットといえます。

 

★デメリット

大手の葬儀屋さんになると、すべての作業が分業化されているのが特徴にあります。

そのためちょっとした疑問や不安があっても、それぞれの担当者に相談しなければ対応してもらうことが出来ないというデメリットがあります。

また大手のお葬式屋さんのスタッフの平均年齢は20~30代と若いため、臨機応変な対応が出来ないということもよくあります。

もちろんこうした若い人材でも対応できるような専用のマニュアルが存在しますが、マニュアル以外に関することは基本的に対応が出来ないというのが大手の葬儀屋さんの欠点となります。

まとめ

葬儀屋さん選びをする時のポイントは、「家族がどんなサービスを求めているのか」が重要になります。

お葬式のスタイルも多様化していますが、それでも家族が違えば求めるサービスの内容や質もそれぞれ違います。

本当にあなたが自分らしいお葬式をしたいと思っているのであれば、知名度や規模で比較するよりも「自分が考えているイメージ通りのお葬式が出来るのか」という点に注目してみることの方が大切です。

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