葬式の最低額っていくら!?お金が掛けられない時にはどうすればいい!?

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お葬式のスタイルには様々なものがあります。

最近はごく親しい人だけで送る「家族葬」というスタイルが主流になっていますが、他にも様々なスタイルのお葬式があります。

もちろん金銭的に余裕がある場合には自分のイメージに合ったお葬式のスタイルを選べば良いだけなのですが、事情があってどうしてもお葬式にお金をかけられないという人もいます。

でもお葬式の費用は、何が必要で何が不要なのかもよくわからないという人の方が多いです。

そのため費用を抑えたいと思っていても、周りから「これはやっておかなければいけないよ」とアドバイスを受けるとその通りにしてしまうこともよくあります。

ではお葬式の値段の最低額はどうなのでしょうか?

もしも本当にお金が掛けられない時には、どうすればよいのでしょうか?

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必要最低限のお葬式なら「直葬」という方法がある

お葬式のイメージというと「お坊さんを呼んで供養をする」「参列者に食事をふるまう」「花で飾った祭壇を準備する」などが浮かんでくるのではないでしょうか?

確かにこれらのイメージは、お葬式における一つのイメージであることは間違いありません。

ただし「お葬式そのもののイメージ」とは違います。

 

お坊さんを呼ぶのはお別れの儀式が一般的だから

菩提寺があって普段からお寺との付き合いがあるという人はともかく、多くの人の場合、生きているうちにお寺とのかかわりを持つことはほとんどいません。

ところがそれにもかかわらずお葬式の時になると「お坊さん」を頼むのが一般的です。

このようにお坊さんをお葬式に呼んで儀式を行ってもらうスタイルのことを「仏式(ぶっしき)」といいます。

仏式は「仏教式」のことですから、仏さまの弟子であるお坊さんが儀式の進行をします。

 

ではなぜ生きているうちにお寺と縁がなくても、お葬式になると多くの人がお坊さんを呼ぶのでしょうか?

それは「一般的なお葬式のスタイルだから」です。

お葬式に参加したことがない人でも、仏教式のお葬式であれば「焼香をしてから手を合わせる」がお別れの作法であることは知っているはずです。

つまり初めて参加する人でも、きちんとお別れをすることが出来るという点が「一般的なお葬式」として受け入れられているのです。

 

では仏式の次に挙げられる「キリスト教式」や「神式」の場合はどうでしょうか?

これはなんとなくイメージは出来ますが、実際に参加してみないことにはどのようなことをするのかわからないはずです。

お別れの作法が分からないということは、お葬式の参加者に不安を与えることになります。

宗教上の理由で仏式以外のお葬式をするのであれば別ですが、そのような事情がないのに仏式以外の方法でお葬式をしたらどうなるでしょう?

きっとお葬式に参加する人に対して余計な不安を与えてしまうことになるはずです。

 

これではせっかくお葬式に来て下さっている方に対して「配慮が足りない」といわれても仕方がありません。

もちろん「宗教上どうしてもキリスト教式・神式で行いたい」という場合は参加者の方が配慮すればよいだけのことなのですが、「お坊さんに支払うお金がもったいないから」という理由で選ぶのにはちょっと問題があります。

このような事情がお葬式にはあるからこそ、普段お寺と付き合いがない人であってもお葬式になるとお坊さんをお願いするのが一般的になっているのです。

 

祭壇っているの?

お葬式の金額で大きなウェイトを占めるのが「祭壇」です。

ではお葬式をする上で祭壇はどうしても必要なものなのでしょうか?

実はこれも結論から言ってしまえば「なくても何も問題はない」といえます。

 

そもそも日本のお葬式に祭壇が必要になったのは、野辺送りの葬列が無くなったことと関係しています。

昔は亡くなったらお坊さんがお経をあげながら、遺体を入れた棺桶を自宅から墓へと移動させていきました。

その際に様々な供物や花などを持ち、遺族・親族だけでなく集落全員が列を作って墓までついていきました。

これを「野辺送りの葬列」と呼んだりします。

 

時代が進むにつれて「遺体は埋葬するもの」から「遺体は火葬するもの」に変わっていきます。

埋葬が主流だった時代は移動距離もそれほど遠くなかったものの、火葬が主流となると火葬場まで移動しなければならなくなります。

火葬場は集落から離れた場所に置かれましたから、火葬が主流になるにつれて霊柩車で棺桶を移動させるようになります。

 

棺を霊柩車で運ぶわけですから、必然的に遺族や親族の移動も車になります。

近場であれば一緒について行けた集落の人たちは、さすがに火葬場まで立ち会うことが出来なくなります。

そのため集落の人がお別れをする場所として設けられるようになったのが「お葬式(告別式)」です。

 

そしてかつては自宅から墓までの葬列の長さがお葬式の規模を表していましたが、火葬が主流になると今度はお葬式で写真を飾る祭壇がお葬式の規模を表すようになります。

つまり規模が小さなお葬式であれば、わざわざ祭壇を作らなくても問題はないわけです。

もっと極端なことを言えば、お供え物と写真を置くための台があれば祭壇といえるわけです。

直葬というスタイルは必要最低限だけで送るお葬式

金銭的に余裕がなくても、「お葬式をしてあげたい」という気持ちがあればどんなスタイルでも立派なお葬式です。

ただし日本人の場合は「遺骨」に対して特別な感情を持っています。

昔から「遺骨には亡くなった人の魂が宿る」と考えられているため、日本の火葬場では必ず骨の形が残るように火葬されます。

ですからお葬式をする上で最低限必要となるのが棺・骨壺です。

 

その次は遺体を移動するための車です。

一般的には搬送車(安置先まで移動する車)と霊柩車(安置先から火葬場まで移動する車)が必要になりますが、極端な話をすればこれも家族が準備出来るのであれば必要ありません。

残るのは、遺体を保存するために必要なドライアイスだけになります。

火葬するためには死後24時間以上経過している必要がありますから、これはさすがに必要になります。

 

ただ現実的に考えると家族が遺体を自分で運ぶことはほとんどありませんから、お葬式で必要になる最低限のアイテムとなると

①棺 

②骨壺 

③搬送用の車 

④ドライアイス

となります。

そしてこれらがすべてセットになっているのが、「直葬」と呼ばれるお葬式のスタイルです。

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直葬の値段の目安は「生活保護の葬祭費」

「直葬の場合の最安値はいくらなのか?」と考えた時、一つの目安になるのが「生活保護の葬祭費」です。

生活保護を受給している場合、葬祭費の扶助を受けることが出来ます。

ただし生活保護で補償される葬祭費は、「お葬式に必要な必要最低限度」という決まりがあります。

また支給される葬祭費の額は各自治体によって違います。

 

ただどうしてもお金が掛けられないという事情を抱えているのであれば、一つの目安になるのが「生活保護の葬祭費」です。

葬儀社によっても直葬プランの価格設定も違いますが、「あくまでも必要最低限の準備だけで構わない」というのであれば、生活保護の葬祭扶助の範囲でお葬式をするのが最もわかりやすいといえます。

直葬でも希望があればお坊さんを呼ぶことが出来る

生活保護の葬祭扶助では、お坊さんを呼ぶことは出来ません。

でも直葬の場合は、家族の希望があればお坊さんを呼んで簡単な儀式をしてもらうこともできます。

ただしあくまでも火葬場の炉前で行うものなので、一般的なお葬式のイメージとは大きく違います。

 

直葬でお坊さんを呼ぶならその費用の相場が気になるかもしれませんが、こればかりはお坊さん次第となります。

ただし僧侶派遣サービスがありますので、このサービスを利用すれば3万円前後で引き受けてくれます。

まとめ

どうしてもお金をかけることが出来ない場合でも、お葬式をするためには必要最低限度の費用が掛かります。

すべて自分で準備するという方法もありますが、これはあまり現実的ではありません。

ただし直葬にかかる費用に関して言えば、「生活保護の葬祭費」が費用の目安になるといえます。

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