親の終活!親が元気なうちにやっておくべき5つの財産管理とは!?

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親の終活を進めていくと、お葬式など死後の問題よりも生きているうちに必要になるお金の管理の方が大きな問題だということに気が付くはずです。

実は親の終活で最も面倒になるのが「生きている間の親の財産管理」です。

突然親が病気になって倒れると、すぐにでも発生するお金があります。

またそれまで親が管理していた各種支払いも、親が病気になれば子供が対応していかなければならなくなります。

でもいざそうなったときにきちんと対応したくても、元気なうちに親と財産について話をしておかないと何もしてあげることが出来なくなります。

そこで親が元気な今だからこそ始めたい5つの財産管理のポイントをわかりやすく紹介していきます。

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親の終活はまず財産をきちんと把握!

親は、子供が思っている以上に財産を持っている場合が多いです、特に現在60代以上の人は「持ち家率」「預貯金」「年金」ともに高く、貯蓄が2000万円を超えているという人も意外と多いのです。

そんな堅実に老後の蓄えをためてきた親世代は、「自分の老後のことで子供たちに負担をかけたくない」というのが本音としてあります。

ですから子供が知らない間に様々な定期預金を契約していたり民間の生命保険に加入していることもよくあります。

 

確かに親が元気なうちは「自分で管理できているのだから任せておけばいいか」という気持ちになるのは当然です。

でも病は突然やってきます。

もしも親が急に倒れてしまったら、それまで親が管理していた財産を子供が管理していかなければならなくなります。

でも親の財産について何も知らないままだと、どんなに子供が管理しようとしても結局何もできないということも…。

そうならないためにも、親が元気な今のうちにやっておくべき4つのことがあります。

 

・親のメインバンクを確認しよう

親世代は、お金の使い方によって口座をそれぞれ分けていることが良くあります。

たとえば「貯蓄のための口座」「老後のための口座」「お葬式のための口座」など自分が何かあったときにも目的別にお金が引き出せるようにする傾向があります。

 

ただ問題なのは「どれがメインバンクとして使っているかがわからない」ということです。

メインバンクが分かっていれば、突然親が倒れたとしても通帳を見れば毎月のお金の流れが何となく把握できます。

ただメインバンクの存在がわからない場合は、毎月「何に」「どれだけのお金を使っているのか」を把握することができません。

いざとなったときに慌てずに親の財産を管理できるように、メインバンクの確認はきちんとしておくべきです。

 

★こんなケースもある

亡くなってから数年たってから、親の預貯金がほかにもあることに気が付くというケースはよくあります。

親の死後数年たってから実家を売却することになった方で、荷物の整理をしていたら葬儀直後に気が付かなかった満期の定期預金通帳が古い人形ケースの下から見つかったというケースもあります。

 

・定期預金の有無を確認しよう

60代以上の方で定期預金を複数契約している人は多いです。

その多くが口座から自動引き落としされるようになっています。

しかも定期預金にも様々なものがあります。

 

満期型の定期預金の場合は、すでに満期を迎えそのまま預貯金として通帳を保管していることもあります。

でもその存在を親がすっかり忘れてしまっているということも…。

ですから満期型の定期預金を契約している場合は、まずは「満期を迎えているか」を確認します。

そして満期を迎えている場合は「解約する・しない」を親と相談します。

 

解約をする場合、原則として契約者の親が手続きをすることになります。

もちろん委任状があれば子供が入り解約することもできますが、委任状を作るにも面倒がかかるので親の判断が出来るうちに本人が解約することがおすすめです。

 

定期預金でも自動継続型の場合は「満期までの期間」によって判断するのがおすすめです。

満期まで3年未満であれば、自動継続ではなく自動解約に切り替えておきましょう。

3年以上期間がある場合は、「自動解約にする」または「満期前解約をする」のどちらかで選択するのがおすすめです。

 

・親が倒れたら必要になるお金について確認しよう

親が倒れた場合、「すぐに必要になるお金」と「継続して必要になるお金」があります。

入院した場合には入院費用が掛かってきますし、口座引き落としで支払いをしているものも多いですから親の代わりに子供が対応していかなければならなくなります。

 

また病気がきっかけで介護が必要になった場合は、介護費用も関係してきます。

もちろん親の生活費をどこから捻出するのかも問題になってきます。

介護施設などへ入所をする場合にはその入所費用や月々の利用料金も必要になります。

 

・タンス貯金の存在もそれとなく確認しておこう

60代以上になると意外と多いのが「たんす貯金」です。

さすがにこればかりは直接親に「たんす貯金ってあるの?」とは聞けませんよね?

ただ元気なうちであれば、タイミングを見てたんす貯金の有無程度であればそれとなく確認が出来るはずです。

なにしろ入院などで実家を長期間留守にする場合などは、空き巣の被害にあう可能性もあります。

大事な親の財産を守るためにもそれとなく確認しておくことが大事ですよ。

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いざ親が倒れたらどこからお金を引き出すのかは親と確認するべき

・入院費はどうする?

入院が必要になった場合は、医療費を軽減するための公的制度を利用することを忘れないことです。

入院費を支払う前に有効な制度は「限度額認定証」をあらかじめ病院に提示しておくことで、窓口で支払う医療費の額を抑えることが出来ます。

 

限度額認定証を提示する前に支払日が来た場合は、「高額療養費制度」を利用することで入院費の負担を軽くすることが出来ます。

高額療養費制度では支払った医療費のうち限度額を超えたものが払い戻される制度になっています。

この2つの公的制度を利用すれば、突然の親の入院でも医療費を抑えることが出来ます。

ただこうした公的制度では、入院中の食事代や差額のベッド代などは自己負担となります。

ですからあらかじめ入院費をどこから引き出すのかということは確認しておくべきです。

 

・介護が必要になったときはどうする?

介護が必要になった場合も、介護度によって受けることが出来る介護サービスの種類が変わってきます。

また介護サービスを受けるにしても、毎月の親の生活費は必要になります。

年金が振り込まれるメインバンクを確認しておけば、親が施設に入所しても毎月の生活費をきちんと引き出せるようになります。

 

・施設に入居する場合はどうする?

施設に入居する場合は、月額の使用料以外に入居費が必要になります。

施設の内容によっても入居費や月額使用料は異なります。

 

・口座から引き落としとなっている各種支払いはどうする?

電気、水道、ガス料金など家にかかる各種支払いのほかにも、携帯電話や新聞の月額使用料を口座から引き落としにしていることが多いです。

こうした月々の支払いにもきちんと対応していかなければいけないので、やはりメインバンクの確認は必要になります。

いざとなった時にあわてない為の4つのポイント

元気なうちに確認しておくことが、親の財産と老後の生活を守るうえでは何よりも大切になります。

中でも次にあげる4つはきちんと把握しておくようにしましょう。

 

・メインバンクの通帳の保管場所

通帳の保管場所は、金庫の中とは限りません。

タンスの中や化粧台の引き出しなど、ちょっと変わった場所に保管しておく傾向が強いのが60代以上の特徴です。

ですからいざとなったときのために、メインバンクの通帳の保管場所をしっかりと確認しておくことが大事です。

 

・各種手続きに使った届出印の保管場所

各種手続きに使った届出印も、解約や変更手続きを代行の際に必要になります。

認印では手続きが出来ないことも多いので、メインバンクの通帳とセットで保管するように勧めることが大事です。

 

・キャッシュカードの保管場所

取り急ぎお金が必要な時にキャッシュカードがあるのとないのでは大違いです。

いつ何が起こるかわからないですから、きちんとキャッシュカードの保管場所も確認しておくようにしましょう。

 

・キャッシュカードの暗証番号

キャッシュカードがあっても、暗証番号がわからなければお金を引き下ろすことはできません。

通帳よりもキャッシュカードの方がお金の管理をするのに便利ですので、せめてメインバンクの暗証番号だけでもきちんと教えてもらうようにしましょう。

まとめ

親が突然倒れてしまったら、親の財産を管理するのは子供の役目です。

でも親の財産について何も知らないままでは、管理をすることもできません。

親が認知症を発症し症状が進行してしまうと、家族であってもなかなか意思の疎通が取れなくなってしまいます。

親の老後の生活を守るためにも、元気な今のうちに親の財産をきちんと把握しておくことが大事ですよ。

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