お葬式の服装で女性のパンツスーツはOK!?ポイントや注意点は!?

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お葬式の服装に悩む人は多いです。

結婚式と違ってお葬式は突然行われるものです。

それだけにあらかじめ喪服を準備してある人でなければ、「何を着ていけばよいのかしら?」と不安になる方が先なのかもしれません。

ただお葬式の服装のマナーも、昔ほど厳しくなくなってきています。

とはいえ一般的な女性の喪服はスカートが基本です。

ただし最近では女性でもパンツスーツの方が人気はあるので「お葬式でもパンツスーツはOK?」という疑問も出ています。

ではお葬式の女性のパンツスーツはOKなのでしょうか?それともNGなのでしょうか?

今回は「お葬式での女性のパンツスーツ」について徹底解説!

事情があってどうしてもパンツスーツでお葬式に参加しなければいけない時のポイントや注意点もまとめて紹介します。

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お葬式の服装で女性のパンツスーツは基本的にNG

普段から職場や普段着でスカートをはかない人の場合、クローゼットの中にスカートが一着もないという人もいるはずです。

確かにこの場合には「お葬式以外で身に着けることがないのだから、わざわざスカートを買わなくてもいいのでは?」というあなたの気持ちもわかります。

ただしお葬式の女性の服装として「パンツスーツ」は、基本的にはNGです。

まずはお葬式でパンツスーツがNGである理由を説明していきましょう。

 

・お葬式の服装は時代によって変わってきた

お葬式はあくまでもフォーマルな場です。

結婚式と同じようにお葬式も場の雰囲気に合わせた服装が求められます。

フォーマルな場となれば、ドレスコードの指定もあります。

 

昔は着物(和装)が一般的でしたから、喪服も家紋入りの黒喪服(着物)が正式でした。

当時は嫁入り道具として黒い喪服用の着物を持たせることもあったくらいですから、黒い着物を着てお葬式に参列するのが正式な服装でした。

ただ1970年以降、女性の社会進出やライフスタイルの変化によって普段着も着物(和装)から洋服(洋装)へと変わっていきます。

この頃になると洋装の喪服も登場し始めますが、「喪主(妻)」「近い親族」の場合はそれまでと同じように着物の喪服を身に着けることが一般的でした。

 

さらに時代を経て現代までくると、喪主や近い親族であっても洋装の喪服をつけることの方が一般的になりました。

かつては「嫁入り道具」として持たせられていた喪服も、最近では「社会人として初めてスーツを買う時に喪服を準備する」というように変わってきています。

このように時代の変化によってもお葬式の女性の服装には変化はあります。

着物から洋服に変わるだけでも見た目に大きな変化はありますが、これも時代のニーズやライフスタイルの変化に応じて変わってきたことといえます。

 

・パンツスーツが基本的にNGな理由

時代によってお葬式の女性の服装にも大きな変化はありました。

ただしお葬式がフォーマルなシーンであるということには変わりはありません。

つまり「その場にあった服装をしなければいけない」ということになります。

 

ちなみに洋服に変わった今でも女性が喪主を務める時や遺族(亡くなった人の家族)の場合は、喪服の中でもランクが最も上の「正喪服」を選ぶのが基本です。

ただし正喪服を着ることは、それこそお葬式の中でも限られています。

そのため正喪服のすぐ下のランクに当たる「準喪服」を身につけるのが今の主流です。

準喪服は本来であれば一般弔問客や親族用の礼服なのですが、最近では「喪主や遺族が準喪服を身に着けてもマナー違反とはならない」となっています。

 

では「パンツスーツはどうなのか?」という疑問が残りますよね?

パンツスーツは、喪服のランクの中で最も低い「略喪服」になります。

略喪服は基本的にお葬式で身に着けることはNGです。

なぜならば「フォーマルな場でのドレスコードとしては認められないから」です。

 

略喪服で対応できるのは、基本的に通夜や家族だけで行う三回忌以降の法事のときです。

この場合は参加する人も遺族や近い親族に限られますし、フォーマルなシーンではありますがあくまでも「身内で行う」ということが前提になります。

ですからこのようなシーンであればパンツスーツでもOKになります。

 

ただしお葬式での略喪服は、故人や遺族だけでなくほかの一般弔問客に対しても失礼に当たります。

なにより「厳粛な式典=お葬式」なのですから、身軽な服装(平服)とみなされる略喪服はNGです。

さらに女性のパンツスーツは、リクルートスーツよりもランクは下として見られます。

ですから遺族や親族としてお葬式に参加する場合、パンツスーツを着ているとマナー違反となると考えておいてください。

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お葬式の服装で女性のパンツスーツがOKな場合とそのポイント

略喪服としてランク付けされているパンツスーツですが、場合によってはOKな場合もあります。

それが「一般弔問客としてお葬式に参列する場合」です。

一般弔問客の場合、お葬式に参列する事情も様々です。

もちろん亡くなった故人と直接お付き合いのある友人・知人の場合は、故人と遺族への弔意の意味も含めて準喪服を着るのが一般的です。

 

でもビジネス上の付き合いでお葬式に参列する場合やお葬式当日に初めて亡くなったことを知らされた場合などは、略喪服であるパンツスーツで参加してもマナー違反にはならないとされています。

実はお葬式の服装に関する明確な規定というものはありません。

あくまでも「これまでの慣習としてのマナー」です。

 

全国的に見れば女性がパンツスーツで参列しても特に問題がないと考える地域もありますが、服装やマナーに厳しい地域では未だにパンツスーツで参列すると「マナー違反」ととらえられます。

お葬式は地域の慣習やしきたりと深く関係しています。

そのためしきたりがそれほど厳しくない場合はパンツスーツでも問題がないのですが、それがすべての地域において当てはまると言うことではありません。

 

しかも女性のパンツスーツは「略喪服」であり、お葬式で身につけてはいけないとされるランクの服装です。

ですからプロの立場からいうとすれば、「あなたがきちんと理解をしていれば、お葬式に女性がパンツスーツを身に着けていても問題はない」といえます。

お葬式の服装で女性がパンツスーツを着る時の注意点

あくまでも略喪服であるパンツスーツですが、喪服以外でも使うことが出来る点でいえば経済的です。

ただしあくまでも「お葬式で身に着けるパンツスーツ」ですので、選ぶときには注意点があります。

 

・色が薄いブラック

お葬式では「黒い服を着ていればOK」ということではありません。

黒い色が濃いほど上質な喪服とみなされます。

ですから「黒いパンツスーツであればいい」ということではないのです。

 

ちなみに最近のお葬式はほとんどが葬儀専門のホールで行われます。

式場となるホールの照明は抑えめなので色の違いはあまり目立たないのですが、受付やエントランスは逆に明るい照明を使っています。

そのため式場の中では目立たなくても、受付やエントランスにいるとブラックの色の薄さが目立ってしまうのです。

ですから同じパンツスーツでも「ブラックが濃いスーツ」を選ぶのがポイントです。

 

・光沢のあるパンツスーツはNG

濃いブラックのパンツスーツが良いとは言いましたが、光沢がある素材を使っている場合はNGです。

光沢のあるブラックがOKなのは結婚式ですので、これと同じように考えてはいけません。

もちろんこのようなパンツスーツの場合はマナー違反となります。

 

・パンツスーツでも小物はきちんとそろえる

パンツスーツでも、他の小物をきちんとそろえておけば見た目としては問題ありません。

バッグや靴もドレスコードがありますので、こうした小物をきちんと合わせることによってパンツスーツでも準喪服と同じように見せることが出来ます。

まとめ

お葬式での女性の服装は、時代や考え方の変化によってどんどん変わってきています。

そのため都心部に近いほど「パンツスーツも準喪服としてOK」となっていますが、都会から離れるほど慣習やしきたりが厳しくなるため「パンツスーツを喪服として着るのはNG」とする地域も珍しくありません。

 

ただあくまでもお葬式の服装は「亡くなった人と残された遺族に対して弔意を表す」という意味があります。

その意味から考えれば、女性の場合は出来るだけパンツスーツを避けるのが良いでしょう。

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