お葬式でマナー違反をしないために知っておくべき席順について!

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初めてのお葬式となれば、何から何までわからないことだらけです。

でもお葬式には決まりごとがあるため、知っておかないとマナー違反になってしまうこともよくあります。

中でもよく間違いやすいのが、お葬式の席順です。

お葬式の席順は喪主を筆頭に故人と近い順から上座に座るのですが、式場のスタイルによっても違いがあります。

そこで今回はお葬式の席順の決まりや正しい喪主の座る位置など、お葬式の席順に関する疑問をわかりやすく解説していきます。

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お葬式には遺族席と親族席があり席順にも決まりがある

お葬式には、どのようなスタイルのお葬式であっても、「遺族席」「親族席」「一般席」の3つがあります。

地域やお葬式のスタイルによって違いはありますが、座る席順にはきちんと決まりがあります。

まず初めに知っておきたいのが、「遺族席」「親族席」に座る人は弔問客に対して「感謝の意を示す」という大切な意味があります。

もちろん遺族と親族ではその度合いにも違いがありますが、意味としては同じです。

ただしすべての弔問客が、故人の家族構成やその親族について知っているというわけではありません。

特に一般的なお葬式の場合は、故人と直接付き合いがあるという人ばかりではありません。

中には「遺族と(プライベートまたはビジネス上で)付き合いがある」「親族の中に非常に親しく付き合っている人がいる」という理由で、故人と直接付き合いがなくてもお葬式に参列する人もいます。

このような場合、席順を見ることによって喪主や遺族について初めて知ることもあります。

そのためどのようなタイプのお葬式であっても、お葬式では席順にはきちんとした決まりがあります。

遺族席・親族席と一般席の違い

お葬式は、正しくは2つのセレモニーに分かれます。

1つは遺族・親族など故人とのつながりが深い人によって行われる「葬儀式」です。

日本では仏教式でのお葬式が多いですから、葬儀式では遺族・親族の焼香が行われます。

(※キリスト教式の場合は「みんなで故人との別れを惜しみましょう」というのがお葬式の本質にあるので、遺族・親族と一般弔問客の献花は同じタイミングで行われます。)

これに対して一般弔問客が焼香を行うのは、葬儀式後に行われる「告別式」です。

告別式は「一般弔問客と故人のお別れの場である」と同時に「遺族から故人が亡くなったことを公に告知する」という意味もあります。

そのため「お葬式に行く=告別式に参列する」というのが一般的です。

このことからも分かるように、遺族・親族席は、祭壇近くにセッティングされています。

これに対して一般席は、式場の後方にセッティングされています。

もちろん一般弔問客が葬儀式に参列することはできますが、あくまでも「葬儀式に立ち会う」という立場にあるため、葬儀式のセレモニーに参加することはできません。

 

★友人・知人が親族席に座ることもある

故人との付き合いが深い友人・知人の場合は、遺族から「親族席の方へお座りください」という申し出があることもあります。

この場合は、素直にその申し出を受け入れてもマナー違反ではありません。

ただし座る場合は末席に着席するのがマナーです。

もちろん遺族からの申し出を断ることもできます。

その場合は「お心遣い有難うございます。でも今回は、一般席にて立ち会わせていただきます。」といえば、特に問題はありません。

遺族のこうした申し出は、「わざわざ足を運んでくれたことに対するお礼」と「生前故人と親しく付き合ってくれたことへの感謝の気持ち」によるものです。

ですから遺族の配慮に対して素直に「ありがとう」といえば、たとえ申し出を断ったとしても問題はありません。

 

★家族葬の場合は葬儀式と告別式が同時に行われる

家族葬の場合、お葬式に参列する人のほとんどが遺族・親族です。

そのためあえて一般席を設けることもなく、お葬式そのものも葬儀式と告別式の区別がほとんどありません。

また焼香も遺族・親族の焼香が終わり次第、一般焼香がはじまります。

ただしこの場合も式場の席順は、祭壇に近い方から「遺族→親族→一般」となります。

 

★地域によっては左右に男女が別れて座ることもある

お葬式の方法は、はっきり言って地域性が色濃く出ます。

そのためここで紹介する席順の基本も、地域によっては全く当てはまらないことがあります。

例えば沖縄県の場合、遺族・親族の区別はないのですが男女で座る位置が変わります。

祭壇に向かって右側が男性の遺族・親族が座り、左側が女性の遺族・親族が座ります。

もちろん祭壇中央に最も近い席に座るのが喪主なのですが、喪主が女性の場合は左側に座ります。

このようにお葬式の席順は地域によっても違いがあります。

でも1つだけ共通しているのは、「祭壇中央に最も近い席に座るのが喪主」ということです。

これは全国共通していることなので、席順の基本として覚えておきましょう。

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遺族席の席順の決まり

2章でも説明しましたが、お葬式は地域によって違いがあります。

さらに地域だけでなく式場によっても違います。

もちろん自宅でお葬式を行う場合はスペースに限りがあるため、あえて一般席を設けることはほとんどありません。

もっと細かく説明すると、祭壇中央部分の移動スペースを境に左右で遺族席と親族席を分ける場合もあります。

ただしどのような場合であっても「祭壇の中央に最も近い席に喪主が座る」ということは共通しています。

 

・前列から「遺族→親族→一般席」となっている場合

この場合は、「祭壇に向かって右側」「最前列」「祭壇に最も近い位置」のすべてに当てはまる場所が喪主の席です。

式場では「祭壇に向かって右側が上座」「前列>後列」が基本ですから、遺族でも故人に近い人から座っていきます。

 

・左右で遺族・親族の席が分かれている場合

遺族席と親族席が、祭壇中央の移動スペースを境に左右で別れている場合も「祭壇に向かって右側」「最前列」「祭壇に最も近い位置」のすべてに当てはまる場所が喪主の席です。

また喪主以外の遺族の席順も、前列の祭壇中央に近い順に座っていくのが基本です。

ただし左右で遺族席と親族席が分かれている場合、気になるのが親族席の席順ですよね?

この場合は、「故人と血縁関係にある親族」「血のつながりが濃い人」から順に座ります。

座る際も喪主の左隣の席が、親族の中で最も血のつながりが濃い人の席となります。

 

★故人の配偶者側の親族の場合

故人の配偶者の親族もお葬式に参列することがあります。

この場合は、故人と血縁関係のある親族よりも後ろの席に座ります。

 

★小さな子ども・赤ちゃんがいる場合

もちろん席順の決まりには例外もあります。

それが小さな子どもや赤ちゃんがいる場合です。

お葬式が行われる時間は、小さな子どもにとってはかなりの負担になります。

お葬式の状況が理解できないような幼児の場合は、いくら親がなだめても式の間ずっと席に座り続けることが出来ないこともよくあります。

さらに赤ちゃんの場合は、授乳やおむつの交換などもあります。

またお葬式の雰囲気は独特なものですので、いつもと違う状況に不安を感じて赤ちゃんが激しく泣き出してしまうこともよくあります。

もう1つ気を付けたいのが、焼香の煙です。

焼香の煙は、小さな子どもや赤ちゃんにとっては不快と感じることがあります。

焼香の煙が式場に蔓延してしまうと、小さな子供などはむせてしまうこともあります。

そのため遺族や近い親族であっても小さな子どもや赤ちゃんがいる場合は、式場の末席に座ってもマナー違反ではありません。

末席に座る場合も、すぐに式場の外へ移動が出来るように通路側の席に座るのがおすすめです。

まとめ

お葬式の席順は、「祭壇の中央に近い席に喪主が座わる」というのが基本です。

また左右に分かれている場合は、祭壇に向かって右側は上座ということも基本になります。

さらに後列よりも前列の方が上座です。

この3つのポイントさえ覚えておけば、どのような地域やお葬式のスタイルであっても席順でマナー違反となることはありません。

もしも席順に不安がある場合は、事前にお葬式屋さんに相談しておくと安心ですよ。

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