お葬式の服装として女性の靴はどう選ぶ!?ポイントや注意点も!

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お葬式の女性の服装は、喪服のマナーだけでなく足元の靴選びにもマナーがあります。

「喪服に合わせて黒い靴を選べばいいのでは?」と思っていると、いざ式場に行った時に恥をかいてしまうことがあります。

そこで今回は、お葬式での女性の靴選びの基本を解説!

お葬式の靴選びのポイントや注意点、マナー違反といわれないための対策などもわかりやすく紹介します。

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お葬式の服装で女性の靴選びは喪服と併せるのが基本

お葬式のドレスコードは、参加する人の立場によって変わります。

お葬式の施主である喪主は、最もランクの高い「正喪服」を着るのがマナーです。

もちろん喪主に準ずる遺族や親族も、本来は正喪服を身につけます。

 

一般弔問客は、正喪服よりも一つランクの低い「準喪服」を着るのがマナーです。

最近では喪主や遺族・親族でも準喪服を正喪服として身に着ける人も増えていますから、「喪服=準喪服」と言い換えても良いかもしれません。

ただ正喪服と準喪服では、見た目の印象がかなり変わります。

それだけに足元のドレスコードも、喪服に合わせるのが基本になります。

 

・女性の正喪服の場合の靴のドレスコード

正喪服の場合「スカートの丈が長い」が見た目の特徴にあります。

正式なデザインの場合、スカートの裾はくるぶしが隠れる程度のロング丈となります。

ただし夏の場合は7分丈程度であれば許容範囲とされます。

 

体全体が服で覆い包まれているように見えるのが正喪服の特徴なので、「足元の靴まではあまり視線がいかないのでは?」と思われるかもしれません。

でも正喪服の場合は準喪服よりも上質な素材を使って仕立てているので、靴との相性が合わないと全体のバランスが悪くなります。

基本的に正喪服は光沢がなくシンプルなデザインで仕上げられています。

またブラックの色も外の礼服と比べても非常に濃く、「漆黒」というイメージがピッタリです。

 

ですから足元の靴も光沢がない濃いブラックの靴を選びます。

素材は布製の方がおすすめですが、革製の靴もOKです。

革製の靴であれば、キッドまたはカーフ素材がおすすめです。

キッドは生後半年以内のヤギの皮で、透明感ときめの細やかさが特徴の素材です。

カーフは生後半年以内にとられた牛の皮で、きめが細かいうえに薄くてフィット感が良いのが特徴です。

 

どちらも正喪服の高級感とマッチしますし、長時間履いていても疲れにくいという特徴があります。

値段は一般的な革製の靴よりも高いですが、見た目の印象は格段に変わります。

 

・女性の準喪服の場合の靴は!?

一般弔問客の喪服といえば、準喪服が基本です。

最近では少人数で行う家族葬が主流となっていることもあって、喪主や遺族・親族でも準喪服を着ることが増えています。

準喪服のデザインは様々ありますが、「ジャケット&ワンピース」が最も多いです。

スカートの丈は膝が隠れる程度の長さが定番で、やや長めの場合も6~7分丈も人気です。

 

正喪服よりも脚の露出面が多い準喪服なのですが、足元となる靴のドレスコードは比較的緩やかです。

色は光沢のないブラックであれば基本的に何でもOKです。

金具が目立たないタイプであればひも付きのパンプスでもマナー違反にはなりません。

ただし飾りが多い靴は「お葬式」という場に合いません。

ですからできるだけシンプルなものを選べば基本的にOKです。

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お葬式の服装で女性の靴選びのポイントは!?

・正喪服・準喪服の場合はパンプスを選ぶ

パンプスとヒールの違いはあくまでもかかとの高さの違いにあります。

形としてはパンプスもヒールも同じなのですが、パンプスの場合はかかとの高さがあまりありません。

そのため長時間履いていても脚に負担は少ないですし、歩く時もあまり音が出ません。

 

お葬式会場のホールは、汚れが落ちやすいような素材が使われています。

そのためかかとが高いとヒール部分に体重が乗ってしまい、歩くたびに「カツカツカツ…」という音がします。

この音がしにくいのも、かかとが低いパンプスのメリットといえます。

また歩いている時の姿も喪主や遺族は一般弔問客から注目されます。

その点足もとを気にしなくても良いパンプスは「歩く姿も美しい」と言えます。

 

・喪服にヒールを合わせるのは基本的にあまりおすすめしない

ヒールというと「かかとの部分」を言いますが、かかとの高さによって呼び方が変わります。

かかとが3㎝以下の高さの場合は「ローヒール」と呼びます。

ローヒールであれば準喪服と併せても違和感はありません。

歩いている時の姿も美しく見えますし、パンプスとは違ってかかとに高さがありますので足を長く見せる効果もあります。

 

かかとの高さが4~6㎝の場合は「ミドルヒール(または中ヒール)」といいます。

ミドルヒールはローヒールよりもさらに足を長く見せる効果がありますが、慣れていないと歩きづらさを感じる高さです。

 

ちなみにかかとの高さが7cm以上のものを「ハイヒール」といいます。

基本的にハイヒールを喪服と合わせるのはNGです。

略喪服の場合は「平服」という扱いになりますのでハイヒールを合わせても問題はないのですが、正喪服・準喪服にハイヒールはNGです。

 

・かかとは床との接地面が大きなものを選ぶのがポイント

かかと(ヒール)の太さは足への疲労度とも関係してきます。

床との接地面積が狭いほど、かかとにかかる力は大きくなります。

つまり「床との接地面が広いパンプスであれば疲れにくい」ということなのです。

 

オシャレに見せたいと思う気持ちはわかりますが、お葬式は長時間にわたって行われます。

座っている時間も長いですが、立ったまま待機している時間も意外と長いです。

また式場の移動も度々あるので、足に負担が少ない靴を選ぶことはとても大事なポイントになります。

お葬式の服装で女性の靴選びの注意点は!?

・光沢のある靴はNG

お葬式の服装では「光沢があるもの」は全てNGです。

もちろん靴もこれに当てはまります。

革製品であっても光沢のない物を選ぶのが基本です。

 

・金具がある靴は要注意

紐が付いているタイプの靴でもOKなのですが、外側に金具がついている場合はNGです。

これは「光沢があるものはNG」というお葬式の服装の基本に違反していることが理由です。

 

・歩く音が大きい靴は要注意

お葬式は厳粛なセレモニーです。

もちろん座ってばかりいるわけではなく、歩いて移動が必要な場面もあります。

特に焼香をする場合、親族式では1人(場合によっては2人)ずつ焼香をしていきます。

この時には焼香所まで移動しなければいけません。

 

もちろん焼香の時には式場中の注目が焼香をするあなたに集まります。

もしもあなたが音の響くハイヒールを履いていたならば、歩くたびに「カツカツカツ…」という音が式場中に響くことになります。

これは恥ずかしいですよね?

 

ですからお葬式では音が出にくいヒールを選ぶということも大事なポイントです。

どうしても音が気になる場合は、かかとの部分にテープで巻けば音が出にくくなります。

あくまでも応急処置ではあるのですが、音が気になって式に集中できないのであればぜひ試してみてください。

まとめ

今回はお葬式の女性用靴の基本について紹介してみましたが参考になりましたでしょうか?

「お葬式では誰も足元まで見ない」と思っているかもしれませんが、意外とみられています。

しかもどんなに上質な喪服を着ていても、足元の靴が喪服と合っていなければ全体のバランスは悪くなります。

 

どんなシーンでも「ファッションは足元から」といいます。

もちろんお葬式でオシャレを目指すのはNGですが、見た目の美しさを整えるということは大切なマナーです。

ぜひ完璧なスタイルを目指すのであれば、足元の靴にも注意するようにしてくださいね。

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