お葬式の服装で女性が身内として出席する時のマナーや注意点は!?

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お葬式の服装にはちゃんとしたマナーがあります。

女性が身内としてお葬式に参加する場合には、一般会葬者に対して失礼のない服装をすることが大切です。

でも身内といっても故人との関係性によっても服装のマナーに違いがあります。

そこで今回はお葬式の服装でも判断が難しい「身内の服装のマナー」について葬儀社スタッフが基本からわかりやすく解説!

身内だからこそ知っておきたいお葬式の服装のポイントや注意点も合わせて紹介します。

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お葬式の服装で女性の身内としての基本は!?

身内のお葬式であれば、故人との関係に関わらず喪服で参加するのが基本です。

でも喪服のランクには3つあり、あなたと故人との関係によって喪服選びも変わってきます。

 

・3つの喪服のランクとは?

喪服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3つのランクがあります。

この中で身内としてお葬式に参加する場合、最も下のランクに位置する略喪服はNGです。

略喪服を身内が着る場合は、「やむを得ない事情がある場合」と「三年忌以降の年忌法要」の2つになります。

ここでの「やむを得ない事情」というのは、時間の関係でどうしても喪服に着替える時間がない場合のことを言います。

 

例えば「仕事を休むことが出来ず焼香だけする場合」や「急な弔問で喪服に着替えることが出来ない場合」などがこれに当たります。

また年忌法要についてですが、三年忌までは身内であっても喪服着用が基本です。

でも三年忌以降は遺族などごく近い親族だけで行うものになるので、参加する場合も平服(スーツを含む)となります。

そうなるとお葬式での身内の服装は「正喪服」または「準喪服」のどちらかになります。

 

・喪主・遺族・近い身内の場合は正喪服

もっとも格式の高い正喪服は、喪主や遺族、さらには近い身内が身に着ける正式な喪服です。

肌の露出はほとんどなく、スカートの丈もくるぶし丈が基本(夏の場合は七分丈までは許容範囲)です。

 

・遠戚にあたる場合は準喪服

親族といっても遠戚の場合は、一般弔問客と同じ扱いで考えても問題ありません。

そのため準喪服と呼ばれるものが一般的な喪服となります。

定番のスタイルは「ジャケット&ワンピース」ですが、ジャケット・スカート・インナーのアンサンブルタイプも年代によっては定番のスタイルになります。

お葬式の服装で女性が身内として出席するなら小物選びも大切なポイント

・バッグ

バッグはお葬式用のバッグを選ぶのが基本です。

お葬式では「光沢があるものはNG」というルールがあります。

ですからお葬式用のバッグは布製のハンドバッグが多いです。

革製品でも問題はありませんが、この場合は光沢がないことが条件になります。

 

また金具が表側についていないことも大事なポイントです。

特に留め具の金具が表についているバッグは、お葬式用のバッグとしてはマナー違反になります。

バッグのサイズは小型のものが定番です。

中型までは許容範囲ですが、A4サイズの書類などが入るほどの大型サイズはお葬式用のバッグとは認められません。

荷物が多くなる場合はサブバッグを持参するのが基本です。

 

・靴

靴は「パンプス」または「ヒール」となります。

パンプスもヒールも見た目の形は同じです。

ただしかかとの高さがない靴を「パンプス」といい、かかとに高さがある靴を「ヒール」といいます。

かかとの高さによっても「ローヒール」「中ヒール」「ハイヒール」といいます。

ハイヒールはかかとの高さが7cm以上のものを言いますので、これは身内としてお葬式に参加するときの靴としてはマナー違反になります。

 

ちなみに喪主として正喪服を着る場合は、布製のパンプスを選ぶのがおすすめです。

布製のパンプスなら光沢もありませんし、長時間のお葬式でも体に負担がかかりにくいです。

また喪主は歩いて移動する時の姿も注目されます。

この時の姿もかかとに高さのないパンプスの方が美しく見えます。

 

遺族や近い親族として正喪服を着る場合は、ローヒールでも問題ありません。

色は黒に限られますが、光沢がない革製のローヒールでもマナー違反になりません。

遠戚のみ打ちとして準喪服を着る場合は、ローヒールまたは中ヒールとなります。

ただし中ヒールの場合はかかとの部分が太いデザインを選ぶのがポイントです。

かかとが太いデザインであれば長時間のお葬式でも負担が少ないですし、移動するときもヒールの音が式場に響くのを抑えることが出来ます。

 

・ストッキングは黒

ストッキングは「肌色」と「黒色」がありますが、身内としてお葬式に参加するのであれば「黒色」を選ぶのが基本です。

中には「肌色でも問題がない」というケースもありますが、これはあくまでも一部の地域に限られます。

しきたりが厳しい地域などでは、一般弔問客であっても肌色のストッキングを履いて式場に来るとマナー違反とみられます。

ですから身内であれば「ストッキングは黒」と覚えておいてください。

 

・アクセサリーは「結婚指輪以外はつけない」が基本

アクセサリーは「装飾品」です。

もちろんお葬式でもマナー違反とはならないものもありますが、素材やつけ方に細かなルールがあります。

ですから基本は「アクセサリーはつけない」と覚えておいてください。

その代わり結婚指輪はつけても問題ありません。

そもそも結婚指輪は外す前提のないものです。そのためアクセサリーとは判断されません。

 

・髪型は「顔にかからない」「シンプルにまとめる」が基本

女性の場合は髪型にも注意が必要です。

髪型といっても髪の長さによって注意するポイントは変わりますが、共通して言えるのは「顔に髪がかからないこと」と「シンプルにまとめること」です。

まず「顔に髪がかからないこと」とする理由は、お辞儀をしたときに髪が顔を隠してしまうのを防ぐためです。

身内としてお葬式に参加すれば、一般弔問客に接するたびに何度もお辞儀をします。

その時に髪で顔を隠してしまうのは、相手に対して失礼に当たります。

 

次の「シンプルにまとめる」ですが、これは髪の長さに関係ありません。

髪が結べない長さであっても、パーマをかけている場合はボリュームが出ないようにヘアワックスなどでしっかりとまとめる必要があります。

髪が結べる長さであれば、「ヘアゴムで結ぶ」または「髪を結ってまとめる」のどちらかになります。ただしこちらも注意点があります。

 

ストレートヘアの場合は黒いヘアゴムで1つ結びにするだけでOKですが、パーマをかけている場合はヘアゴムで結ぶだけではNGです。

きちんとヘアワックスなどを使ってボリュームが出ないようにきちんと髪を結ってまとめます。

また後れ毛の処理にヘアピンを使う時は、光沢のない黒いヘアピンを使います。

ちなみにシニヨンにしてまとめる時には、アメリカピンよりもUピンの方がまとまりやすいですし目立ちにくいです。

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お葬式の服装で女性が身内として出席する時の注意点

・パンツスーツはNG

パンツスタイルの喪服も少しずつ見られるようになってきましたが、あくまでもそれは一般弔問客の準喪服としてのことです。

身内なら喪服はスカートとなりますし、スカートの丈も膝が隠れる長さである必要があります。

 

・タイツはNG

冬の防寒対策としてストッキングの代わりにタイツを履いているのを現場でもよく見かけますが、これはNGです。

ストッキングは薄い素材でできているので、タイツと比べると確かに寒いです。

でもタイツは「カジュアル」というイメージが未だに強いです。

 

お葬式では肌の露出を避けるのは当然ではあるのですが、足元は透け感があることがフォーマルな装いの基本になります。

ところがタイツは厚みがあるので透け感がほぼありません。

そのため身内の装いとしてはNGになります。

もちろん一般弔問客がタイツを履いてもマナー上はNGなのですが、身内として参加しているわけではないのでその点において周りから注意されることはありません。

まとめ

身内としてお葬式に参加する場合は、服装(見た目)で弔問客に対して失礼とならないように配慮することが大事なポイントです。

「これぐらいは許容範囲なのでは?」と思うことも多いでしょうが、実際に現場スタッフとして立っている私の耳には「あの人、親族なのになんて格好しているのかしら」と話す一般弔問客の声もよく聞きます。

 

もちろんそうしたセリフを面と向かって身内に伝える人はいませんが、印象としてはあまりよくありません。

少しでもこうしたことを言われないためにも、身内としてきちんとした服装でお葬式に参加するように心がけてくださいね。

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