自らの人生を振り返り整理をする生前整理は、終活のブームと共に注目されるようになってきました。
生前整理や終活について興味を持っているという人の数はとても多いです。
でもいざ始めようとしたときに何から手を付ければよいのかわからないという人も同じ数だけいます。
そんな時に生前整理のヒントや進め方のアドバイスをしてくれるのが「生前整理診断士」です。
実際にこの資格を取得しようとする人も多く、その年齢も若い世代からシニア世代など様々です。
そこで今回は今注目の資格【生前整理診断士】について解説!
生前整理診断士に相談するか悩んでいるあなたにも、実際に資格を取って社会に貢献したいと考えているあなたにもわかりやすく説明していきます。
生前整理診断士とは?
生前整理診断士は、簡単に言ってしまうと「生前整理に関する物・情報・心のアドバイザー」というところでしょうか?
生前整理をしなければいけないと思うきっかけは人によって様々です。
「終活」を言葉で説明すると「人生の終末期における様々な物事に積極的に取り組む活動」となります。
基本的に終活の対象となるのは「自分の終末期」です。
つまり極端な表現ですがわかりやすく説明すると「自分の死と向きあうこと=終活」と言えます。
もちろん終活にもさまざまなものがあります。そして様々な講座があります。
どうしてそんなにいろいろな講座があるかというとそこに様々な業種の事業者の思惑があるからです。
例えばお葬式屋さんが行う終活講座であれば、タイトルは「自分らしいお葬式のための終活講座」なんてものがメインですね。
でもこれがライフプランナーとなると「保険を見直してゆとりのある老後の生活を考える終活お金講座」なんてものになるでしょう。
おひとりさまというキーワードも終活ではよく使われます。
しかもおひとりさまはまさに就活しないと大変なことになります。
ですから「おひとりさまのための終活講座」を開催すると非常に受講生が集まります。
でもどれ一つとったとしても受講者の不安がすべて解決するわけではありません。
自分のお葬式のことが解決したとしても、お墓やその後の供養の問題は解決しません。
保険を見直して月々の支払をスリム化することが出来たとしても、お金の不安はそれだけでは解決しません。
おひとりさま講座に参加すれば、同じ境遇の友人が出来ることはあります。
でも果たしてそれがすべての解決になるでしょうか?
そして「終活」という言葉に「終わる」という言葉が含まれているため、子どもから賛成されないこともよくあります。
それは仕方のないことです。
「人生の終わりに向けての活動」ということは、必ず「死」を避けることが出来ません。
子どもの立場からすれば、「死ぬことの準備をしないで今を楽しく元気に暮らしてくれればそれでよい」のです。
これはもしもあなたが同じ立場であったとしたら理解することはできますよね?
ところが同じような内容の活動であっても「生前整理」だと子どもは積極的に手助けしてくれます。それはどうしてなのでしょうか?
・生前整理は「今を整理する」という意味が強い
生前整理でも自分のお葬式や死後の手続きに関することが含まれます。
でもどちらかというと「家の片付け」「親・または自分の介護」「資産の整理」などの方が多いです。
つまり終活と生前整理の内容にはあまり違いはないのですが、取り組む人の目的が違っているのです。
例えば生前整理の代表でもある「家の片付け」を例にしてみましょう。
家の片づけは本当に大変です。
長く住み続けていたのであればその分荷物もたくさんあるでしょう。
代々引き継いできた家であれば、あなたが生まれるよりもずっと前の荷物がそのまま残っていることもあるでしょう。
こうした大量の物の処分は、現実的にはとても簡単です。
必要なものを残し不要なものを処分すればよいのです。
でもそれがなかなかうまくいきません。なぜならば「物には思い出があるから」なのです。
物を処分するということは、その品物にしかない思い出も処分するということになります。
そもそも思い出は形がないです。物は形がありますのでそれを通じで思い出に触れることが出来ます。
でも物がなくなれば思い出に触れることが出来なくなります。
そうなったときに大事な思い出を記憶の中だけで生貸すことを受け入れられるかどうかが問題になります。
つまり生前整理はこの「心の整理」ということが大きなポイントになります。
何をするにしても決断してしまえば作業はスムーズに進んで行きます。
でも決断をするには心を整理する必要があります。
これは一人で向き合うのはとても大変です。
また子どもに相談するにしても、子どもがすべてを受け入れてくれるわけではありません。
あなたと子どもの両方に思い出がある品物であれば相談することはできるでしょう。
でもあなたにしか思い出がない品物であれば、子どもにとっては邪魔で不要な物としか考えません。
もちろんあなたのことを思う気持ちはありますが、その温度差は違うのです。
だから生前整理で家の片づけを子どもに手伝ってもらうと、親子げんかになってしまうことがよくあります。
理由はそれぞれの立場にあるのですが、どちらかがガマンをすればよいというものでもないのです。
お互いに気持ちを理解し、時間をかけて進めていくことしかできないのです。
でも協力してくれる子どもがいなくてもこうしたつらい作業にアドバイスをくれる存在がいます。
それが【生前整理診断士】です。
生前整理診断士に相談できること
・今のあなたに必要なことをアドバイスしてくれる
生前整理が進まないのは、あなた自身が「今必要なこと」ということがよくわかっていないからです。
必要なことが分かっていれば、それを整理するための方法を教えてもらえば問題は解決します。
でもほとんどの人は生前整理のことを漠然としかイメージしていないので、今必要なことがどこにあるのかがわかりません。
生前整理診断士は、そのことをあなたとの会話の中から見つけアドバイスしてくれます。
たくさんある生前整理の中から、今あなたが本当にやりたいと思っていることを見つけ出してくれるので目標がはっきりとしてきます。
これは生前整理においては大きな一歩ですよ!
・目標を達成するための方法をアドバイスしてくれる
なにをするのかがはっきりとわかると、今度はその方法がわからず困ってしまいます。
もちろん自分だけでできることもあるでしょうが、遺言書や資産の整理のように専門的な知識が必要な分野ではさすがに自分一人だけでは難しいです。
このような場合にも生前整理診断士に相談することが出来ます。
生前整理診断士の資格を取得するためには、遺言書の作成などに関する法律講座も受講しなければいけません。
お金をかけずに自分一人で作ることが出来る自筆証書遺言であれば、アドバイスを受けながらその場で一緒に作るところまで手伝ってくれます。
さらに弁護士などの資格を持っている生前整理診断士もいます。
このような場合はさらに専門的な相談にも対応してくれます。
もちろん介護に関しても同じです。「ケアマネージャーの資格があります」「介護福祉士です」という人も生前整理診断士の資格を取っている人が増えています。
ですから医療や介護専門の相談のほかにも、介護をする側の心のケアや心の整理の付け方にもアドバイスをくれる診断士もいます。
生前整理診断士の資格を取るための方法
生前整理診断士は、一般社団法人生前整理普及協会が認定する資格です。
取得するためには協会が主催する講座を受講することになります。
生前整理診断士の資格を取るためには、2級、準1級、1級を受講し認定証を受けなければいけません。
これらの講座をすべて受講しなければいけませんし、飛び級をすることもできません。
ですから講座を受けるための費用と時間は必要になります。
詳しくはこちらのホームページをご確認ください。
まとめ
生前整理と終活では解決すべき問題は重複しているのですが、時間軸の違いがあります。
終活には最終的にあなたの「死」が関係してきます。
でも生前整理はあなたの「今」が強く関係します。
でも今を整理するには心を整理する必要があります。
だから簡単なように見えても難しいのです。
そんな時に心の整理にヒントやアドバイスをくれる生前整理診断士は、生前整理の心強い味方です。
モヤモヤしている問題を少しずつでも解決して今日よりももっと笑顔のあふれる時間を過ごしたいのであれば、思い切って一度相談してみてはいかがでしょうか?