お葬式が終わったのにお墓がない!どうすれば良いか教えて!?

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お葬式が無事に終わってようやく少しずついつもの生活に戻っていくと、だんだん気になってくるのがお墓のことですよね?

すでに家族のお墓がある場合は49日法要を目安に納骨を済ませればよいだけなのですが、お墓がない場合は「納骨先をどうするのか」という新しい問題が出てきます。

もちろん親族のお墓がある場合は、「血縁者として納骨させてもらう」という方法もあります。

ただし家族の墓や親族の墓があっても自宅から遠く離れた場所にある場合は、「これから先の供養や墓参りのことを考えて出来るだけ自宅から近い場所に納骨したい」と思う人も増えています。

とはいえ「どのようなお墓を選べば良いのかわからない」「何を基準にお墓を選べば良いかわからない」という人の方が圧倒的に多いはずです。

そこで今回は、「お葬式が終わった後に納骨先を決める場合の方法」や「それぞれのお墓のスタイルの違い」から、あなたに合ったお墓選びについてわかりやすく解説していきます。

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お墓選びのポイントは将来にわたって安心して安置できるのか!?

お墓といってもいろいろなスタイルがあります。

一般的なものはいわゆる「個人墓」です。

現在の法律では墓地の売買は禁止されていますから、「個人墓を購入する=墓地の所有権を取得する+墓石を建てる+管理費用を支払う」が正しい解釈です。

とはいえ核家族化や少子化が進んでいる今、「個人墓を建てたとしても将来お墓を引き継ぐ子どもがいない」「子どもが全員娘で将来は誰も引き継げない」などの理由から、お墓を建てられない人も増えています。

 

残される家族にとって「墓」は心の拠り所になる

将来のことを考えて「あえて墓を作らない」という人が、よく口にするセリフがあります。

それが「死んだら骨は海に撒いてちょうだい」です。

正しく言えばこの方法は「散骨(または海洋葬)」というスタイルになります。

でも散骨といっても、すべての骨を海に撒くということはほとんどありません。

散骨は、火葬したそのままの状態の遺骨を撒くことは禁止されています。

あくまでも骨パウダー状にして海に撒くものです。

しかもほとんどの場合が、「遺骨の一部を散骨し、他の遺骨は何らかの方法で納骨する」という方法を選んでいます。

それには、残される家族の想いも関係しています。

 

たとえ亡くなった故人の希望であったとしても、お葬式は残された家族のためのものでもあります。

大切な人を失った悲しみは、消えることはありません。

時間が経つことによってその悲しみに心がひどく苦しめられることは少なくなりますが、その悲しみが完全に消えるということはありません。

つまり悲しみの上に新たな思い出が積み重なることによって、心が感じる痛みが少し和らぐだけなのです。

また「大切な人に会う」という行為も、残された家族の悲しみを和らげてくれます。

それがお墓参りです。

 

墓参りは本人とのつながりが深い人にとっては、大切な人に会える唯一の場所になります。

何しろ体の一部が納められているわけですから、言い換えれば「会いに行く」とも言えます。

でも海に散骨してしまうと、どこに行けば会えるのかがハッキリしません。

漠然と海に手を合わせたとしても、どのあたりにその人がいるのかがよく分かりません。

そのため生前に「骨は海に撒いてくれ」と言い残しておいたとしても、家族の希望によってそれがかなえられないということはよくあります。

 

お墓選びのポイントは将来のことまで考える

皆さんは「無縁墓」という言葉を聞いたことはありませんか?

これはつまり「管理する人がいないお墓」のことを言います。

せっかく家族のためにお墓を建てたとしても、将来その墓を管理してくれる人がいなければ最終的に無縁墓になります。

これではお墓を建てる意味がありません。

 

たとえ子供がいたとしても、娘ばかりでは「将来の墓の管理者」として考えるのは厳しいでしょう。

結婚をして嫁いでいけば、娘としてだけではなく嫁としての立場も増えます。

嫁ぎ先の墓の管理を夫とともにしていかなければならなくなりますし、遠方に嫁いでしまえば頻繁に墓参りをすることもできなくなります。

つまりお墓を選ぶということは、亡くなった人のことだけでなく、「あなたの家族の将来のことを考える」ということでもあるのです。

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お墓のスタイルにはいろいろな種類がある

お墓に納骨するといっても、現代では様々な種類のスタイルがあります。

それぞれの特徴を簡単に説明していきましょう。

 

家族墓(個人墓)

かつては「直系血族は同じ墓に入る」が伝統的な日本のお墓のスタイルでした。

子どもの数も今と比べると多かったですから、子どものうちの誰かが墓を引き継ぐことが必ず出来ました。

 

また「家族の範囲」についても、人それぞれで解釈が違います。

形式上は「家族=一緒に生活をしていた人」となるのですが、家族の在り方も時間とともに変わってきます。

結婚を機に世帯を別にすることもありますし、就職などによって実家を離れることもあります。

この場合でもやはり直接血のつながりのある人は「家族」と解釈するのが一般的です。

 

さらに家族の範囲をもう少し広く解釈してみれば、「親族も家族の一部」と考えることもできます。

つまり家族墓とは、「家族だけの個人墓」というだけでなく「親族も含めた規模の大きな個人墓」という意味もあります。

 

合祀墓

合祀墓は、様々な遺骨を一か所に納めるタイプのお墓です。

合祀墓にも様々な種類があり、「すぐに他の人の遺骨と一緒に混ぜて納めるタイプ」「遺骨は一緒に混ぜるが墓碑は個別に準備されているタイプ」「一定期間骨壺に納めた状態で安置し、数年後に他の人の遺骨と一緒に納めるタイプ」などがあります。

 

お寺の「永代供養墓」も合祀墓に分類されます。

ただしお寺の永代供養墓は、「寺が永代にわたって供養をする」という点が一般の合祀墓と違います。

「合祀墓でも構わないが、宗教的な供養はきちんとしてほしい」という人には、お寺の永代供養墓の方がおすすめです。

 

樹木葬

基本的には合祀墓と同じスタイルです。

ただし墓標の代わりとして目印になる樹木がありますので、「合祀墓そのものになんとなく違和感がある」という人におすすめです。

 

散骨(海洋葬)

海に遺骨を撒くスタイルです。

散骨には「実際に散骨に立ち会うタイプ」と「散骨そのものは業者に委託し散骨した場所を記録したものを受け取るタイプ」に分かれます。

ただし遺骨をそのまま海に撒くことは出来ません。

必ずパウダー状にする必要があります。

家族が自ら遺骨をパウダー状にすることもできますが、業者に依頼してパウダー状にすることもできます。

家族が散骨に立ち会うタイプの場合、船のチャーター料などが別途かかります。

そのため費用としては「散骨そのものを業者に委託する」よりも高くなります。

 

納骨堂

「とりあえず一度自宅以外の場所に遺骨を預けたい!という人におすすめなのが納骨堂です。

納骨堂は「自治体が運営しているタイプ」「宗教団体が運営しているタイプ」「業者が運営しているタイプ」に分かれます。

最も費用が安いのは

「自治体が運営している納骨堂」

ですが、予約が埋まっていて希望通りの日程で納骨が出来ないこともよくあります。

宗教団体が運営している納骨堂は、基本的に宗教・宗派が同じであることが前提にあります。

つまり寺の納骨堂ならお葬式も仏式となりますし、同じ宗教でも宗派や考え方によって、受け入れの対応が違うことも注意点としてあります。

 

業者が運営しているタイプは、先の2つのちょうど中間の位置にあたります。

費用としても比較的安く、宗教や宗派などは納骨の条件にはなりません。

短期間の納骨も柔軟に対応しているので、「とりあえずどこかに遺骨を預け、今後ゆっくりとお墓について考えたい」という人にはおすすめです。

手元供養という方法もある

「遠方の墓に納骨することが決まってしまった」「直接本人とつながりを感じられる供養がしたい」という人は、手元供養という方法を考えてみるのもおすすめです。

散骨や合祀墓のように本人と直接つながりを感じにくいお墓の時に、遺骨の一部をあらかじめ取り分けて自宅で供養をするというのが手元供養です。

手元供養にも様々な種類があるため、ライフスタイルや考え方に合わせて選ぶことが出来ます。

またパウダー状にした遺骨をペンダントやダイヤモンドに加工し、アクセサリーとして身に付けることが出来る手元供養もあります。

まとめ

お墓やお葬式に対する価値観が多様化したこともあって、納骨のスタイルも様々な種類があります。

いずれにしてもお墓について考える時に大切なことは、「将来のことを考える」ということです。

お墓は亡くなった人のためでもあり、残されたあなたのためでもあります。

そして将来的にはあなたの家族のためのものでもあります。

「いつまでに納骨をしなければいけない」という決まりはありませんが、一度納骨してしまうとそこが最後の居場所になります。

後から後悔をしない・させないためにも、あなたも含め家族全員が納得できる方法を考えるようにしてくださいね。

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