お葬式って一般的にどこまでこだわりや個性を出して良いの!?

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終活を進めていくと、必ずいつかは向き合うことになる自分のお葬式。

家族への負担をできるだけ減らしたいのはもちろんだけど、「出来れば少しでも自分らしさが出るようにしたい」というのが本音なのでは?

でもあまりにも奇抜なことをすると「家族が周囲から何か言われたりしないか?」という不安も出てきます。

そんな時は、「個性を出しても良い部分」と「個性を出してはいけない部分」の2つが分かっていることがポイントです。

今回はこの2つのポイントを通して、「どこまでの範囲なら自分らしさを出しても良いのか」について考えていきましょう。

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葬儀式と告別式の違いやお葬式の意味を知って個性を出そう

自分のお葬式の準備なのですから、お葬式の費用だけでなく少しくらいは「自分らしさ」を出したいと思う気持ちはわかります。

でもあまりにもこだわり過ぎると、「家族が周囲から何か言われるのではないか?」と不安に思う気持ちもわかります。

でも家族が周囲から何か言われる時は、「個性を出してはいけない部分でこだわりを出してしまった時」に限られます。

ただ人によっては「葬式にこだわりなど出す必要はない!」と言い切る人もいますし、「自分のお葬式なのだから自由にやっていいでしょ?」という人もいます。

このように自分のお葬式に対する意見に違いが出るのは、「お葬式そのものがあまりよくわかっていない」ということが理由にあります。

 

葬儀式はあくまでも宗教儀式

お葬式には、「葬儀式」と「告別式」の2つの儀式があります。

葬儀式は「宗教儀式」のことを意味しており、仏教であればお坊さんの読経や焼香が主になります。

葬儀式の司会者を「司式者」といいますが、仏教式の場合の司式者は「お坊さん」になります。

つまり「お坊さんの言われた通りに進めていく」というのが、仏教式の場合の葬儀式になります。

ということはあなたがいくらこだわりたいと思っても、葬儀式については「個性を出してはいけない部分」ということになります。

 

告別式はこだわりを出しても良い

葬儀式後に行われる告別式は、「あなた」と「あなたと付き合いのある人」とのお別れの場です。

ここでの司会進行は葬儀社が務めます。

もちろん葬儀社のスタッフでなくても、家族や友人などが司会進行しても全く問題ありません。

つまり告別式は、「個性を出しても良い部分」ということになります。

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お葬式は別れの場であり感謝の場でもある

お葬式は「あなたとの別れの場」でもありますが、それと同時に家族・親族から一般弔問客に対する「感謝の場」でもあります。

 

死は全てが「無」になるわけではありません。

そのことをわかりやすくひとまとめにしたものが「お葬式」です。

 

★故人との別れの場とは?

お葬式は「死」を認識する場でもあり、「公に悲しんでも良い場所」でもあります。

あなたとの付き合いがあった人が、唯一公の場で悲しむことを許されているのがお葬式会場です。

つまりこの時にあなたの死に向き合い悲しむことによって、あなたとの思い出を改めて振り返り心の痛みを少しだけでも和らげることが出来ます。

このような意味があるため、お葬式会場では「あなたらしさ」を出す方が本当の意味でのお葬式になります。

 

★感謝の場とは?

ここで取り上げる「感謝」は、「誰に対する感謝なのか」がポイントになります。

 

もしもこのお葬式が「生前葬(自分が生きているうちにお葬式をするスタイル)」であれば、「あなた」が「参列してくれた人」に対して感謝をする場になります。

でも生前葬は、オーソドックスなスタイルとは言えません。

 

では一般的なお葬式における「感謝」の相手は誰なのかについて考えてみましょう。

この場合は、「家族(遺族)」が「参列者」に対して感謝をする場といえます。

残念ながらこの時点であなたが感謝の言葉を、参列者に対して直接伝えることは出来ません。

でもあなたの死がきっかけとなって、これまでの付き合いが切れてしまうことは悲しいことですよね?

 

そのことを伝えるのが「遺族代表挨拶」なのです。

遺族代表挨拶は、「今日は忙しいところ来ていただいてありがとう」と「これからは故人(この場合はあなた)が付き合っていた時と同じように家族とも付き合ってください」の2つの想いを必ず入れます。

 

後者の想いを言い換えれば、「死をきっかけに新しい関係を作ってください」ということになります。

つまりあなたの死は「全てがなくなること」ではなく、「新しい関係を作るきっかけ」でもあるのです。

お葬式会場のレイアウトにこだわりを出してみよう

お葬式会場のレイアウトには、あなたの個性を出していても全く問題がありません。

それどころか「あなたらしさを感じる会場」であることが、本当の意味でのお葬式になります。

 

★自分史を作っておこう

実際に行われるあなたのお葬式がどうなるかはわかりませんが、あなたらしさを演出するために必要な「あなたの情報」は準備することが出来ます。

あなたの人生の情報は、お葬式の祭壇にも反映されますし、司会者のナレーションなどにも使われます。

つまり「自分史を作る=あなたの個性が感じられるお葬式になる」ということです。

 

★エンディングノートを活用してみよう

エンディングノートには、あなたの人生を振り返るためのページがあります。

実はこれが自分史になります。

実際に記入するのはあなたの出身地やあなたの家族のこと、出身学校や勤め先でどのような仕事をしていたのかなど、今すぐにでも書き始められる内容ばかりです。

でもこのことをすべて家族が知っているわけではありません。

身近にいた家族ですら、エンディングノートを見て初めてあなたがどのような人生を歩んできたのかを知ることもあります。

でもこのことを知ることによって、家族は「あなたらしいお葬式って何だろう?」と初めて思うことが出来ます。

つまりエンディングノートでの自分史作りは、「あなたのお葬式へのこだわりを書き残すこと」でもあります。

お礼状に自分のメッセージを加えるとさらにあなたらしいお葬式になる

参列者に返礼品と一緒に手渡されるお礼状も、あなたらしさを出して問題がない部分です。

もともとお葬式のお礼状は、定型文で作られます。

そのため「どのお葬式に参列してもお礼状だけはどれも同じ」と感じたりしませんか?

そんなお礼状にあなたの直筆のメッセージを入れてもらう程度であれば、今からでも準備が出来ますし、何よりあなたらしさが出ます。

 

★全部を直筆のメッセージにするのはやり過ぎ

お礼状に書かれている内容も、実は決まりがあります。

ですからあなたの想いだけを礼文として使うことは出来ません。

 

★メッセージの文字数はあなたのフルネームも含めて30文字以内を目安に!

メッセージを残す場合は、最後にあなたのフルネームを書き入れます。

やり過ぎと感じさせない程度のボリュームとなると、あなたのフルネームを含めて30文字以内に納めるのが目安になります。

まとめ

生前葬でない限り、自分のお葬式を自分で見ることは出来ません。

でも終活をすることによってあなたが事前に準備することが出来ることもあります。

お葬式の費用を残すよりも、あなたの生きてきた人生について書き残しておくことがあなたらしいお葬式にしてもらうためのポイントです。

 

とはいえ、本屋の店頭に並ばせるようなしっかりとした自分史を作る必要はありません。

こんな時こそエンディングノートを活用しましょう。

エンディングノートはあなたが人生を振り返るためにもなりますし、残す家族にとってはあなたらしいお葬式にするためのヒント集になります。

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