エンディングノートの選び方や書き方は!?進め方のポイントも!

エンディングノート,エンディングノート 選び方,エンディングノート 書き方,エンディングノート 書き方 進め方 終活

ここ数年ブームになっているのが、自分の人生の終わり方を考える「終活」です。

終活には手頃に始められるアイテムとして「エンディングノート」というものがありますが、これがいろいろな種類があってどれを選んでよいのかわからないという人が多いのが現実です。

エンディングノートといっても、販売元がどの業種に属しているのかによってその内容も大きく違います。

また無料のものもあれば、本屋などで購入するタイプもあります。

さらに問題なのが、「エンディングノートは手に入れたけれどどうやって書き進めたらいいかわからない」ということです。

そこで今回は数あるエンディングノートの中からあなたにピッタリなものを選ぶポイントや、エンディングノートを書き進める時のポイント・注意点をわかりやすく解説します。

スポンサーリンク

エンディングノートは終わり方の見本ではなく今後の生き方の目標

エンディングノートを言葉通りに解釈すると「人生の終わり方について書き残すノート」となります。

人生の終わりについて考える時に一番気になるのが、「あなたが死んだ後のこと」でしょう。

そうなると「エンディングノート=お葬式の希望」となってしまいます。

でもエンディングノートは、「あなたのお葬式のことを書き残すノート」ではありません。

エンディングノートはあなた自身が自分の人生を振り返り、これからどのようにして生きていくのかじっくりと考えるためにあるのです。

 

「エンディングノート=お葬式」だけなら遺言書を書く方がいい

もしもあなたのイメージの中で「エンディングノート=お葬式」であれば、わざわざお金を払ってエンディングノートを書く必要はありません。

そもそもエンディングノートに書かれている内容には、法的に正式なものとして扱われません。

ですから言い換えれば「お葬式のイメージに対する日記または感想文」といえます。

つまりエンディングノートでお葬式に関するあなたの希望を書き残したとしても、それが実行されるかどうかはその時の家族の気持ち次第なのです。

 

お葬式というものは、あなたのためだけに行うものではありません。

残す家族のためのものであり、あなたと縁がある人のためのものでもあります。

だからいくらあなたの希望をエンディングノートに書き示したとしても、その通りに行われる保証はありません。

これに対して遺言書は法的効力を持っています。

遺言書もきちんとした形式を守れば、わざわざ専門家に頼んで作成しなくても自分で作ることが出来ます。

また遺言書のタイプの中でも公正証書遺言という形をとれば、最も法的に強力な効力を持つ遺言書になります。

この場合は反対する人がいたとしても、ほぼあなたの希望通りになります。

つまりエンディングノートをあなたのお葬式のためだけに書くのであれば、わざわざ時間とお金を使って書く必要はないのです。

 

エンディングノートは「これから残された時間をどう過ごしたいのか」を書くもの

エンディングノートという言葉自体が「人生の終末」というイメージが強いので、どうしても一般的には受け入れがたい部分があります。

もちろん「自分らしい最期を迎えたい」と積極的に取り組む人もいますが、多くの場合は「周りの人も始めているから自分もとりあえず初めてみようか」という程度なはずです。

でもエンディングノートを「人生の終末に対する覚書」と解釈しているうちは、その考え方になって当然です。

何しろ「エンディング=終わる」なのですから、言葉通りに解釈しても何の問題もありません。

ただしエンディングノートは「人生の終わりについて考えるノート」ではないのです。

 

確かにエンディングノートを書き進めていくと、どうしても「自分の死」について考えなければならない場面があります。

死にまつわるものには、お葬式のこともあれば終末医療に関することもあります。

また死んだ後の整理についても必要になります。

ただしこれはあくまでもエンディングノートのほんの一部の要素にすぎません。

 

そもそも「どうして人はエンディングノートを書くのか?」ということを考えてみてください。

積極的に死んだときのことや死んだ後のことを書くことが、本当に終活につながるのでしょうか?

その質問の答えは「NO」です。

 

エンディングノートを書くのは、「残された時間に限りがあることを認識し、どのようにその時間を過ごしていくか」を整理するためのノートです。

年齢を重ねていくということは、その分残されるこの世での時間が減っていくということです。

その時がいつ来るのかはわかりませんが、この世に生まれた限り誰一人終わりのない人生はないのです。

 

ただ穏やかな日常を過ごしていると、そのことをふと忘れてしまいます。

でも「人はいつかは死ぬ」という常識は誰もが持っているわけですから、何かの瞬間にそのことを思い出し心が乱されます。

「心が乱れる・心が揺れる」ということは、限られた残りの時間をそのためにツイやなければならないということです。

これは非常にもったいないことだと思いませんか?

 

つまりエンディングノートは、「残された時間を心から楽しむための、あなただけの生き方マニュアル」でなければいけないのです。

マニュアル本はあくまでも参考書ですから、その通りに生きていく必要はありません。

でも何か困った時にマニュアル本があれば、対処法が分かります。

これこそがエンディングノートを元気なうちに書く本当の理由なのです。

スポンサーリンク

エンディングノートは初級→中級→上級の順に書けばよい

エンディングノートで失敗しやすいのが、「この1冊ですべて完成させよう」と思う事です。

冒頭でも説明しましたが、エンディングノートは「これからのあなたの生き方のマニュアル作り」です。

マニュアルにも初級編から上級編まであります。

もちろん作る側にも読む側にもレベルはあり、最初は初級編から始めるのがセオリーです。

つまり初めてエンディングノートを書く人が、上級者用のエンディングノートを書くことは出来ないのです。

さらに理解しておきたいのは、「生き方に対する考え方は時間とともに変化する」ということです。

 

これまで「私の生き方はこうあるべきだ」と思っていたことも、何かに影響を受けることによって180℃考え方が変わることだってあります。

そのきっかけは人との出会いかもしれませんし、何気なくつけたテレビ番組がきっかけかもしれません。

そのことによってすでに書き終えたエンディングノートの内容と今のあなたの考え方が大きく変わっているのだとすれば、新たにエンディングノートを書き直す必要があります。

それにこれからどれくらいの時間が本当にあなたに残されているのかはわかりません。

もしかしたらあなたが思って入りよりも早くその時が来るかもしれませんし、100歳を過ぎても今とほとんど変わらない生活をしているかもしれません。

 

ですからエンディングノートは、何度でも書き直すものだと思ってください。

そのためにも最初の一冊となるエンディングノートは、非常に簡単なものから始めて良いのです。

エンディングノートの書き方のポイント

エンディングノートの書き方には様々な方法がありますが、はっきり言ってしまえば「自分の興味のある所から書く」が一番です。

エンディングノートの種類によっても異なりますが、死ぬまでのことに特化したノートもあれば、お葬式に関することに特化したノートもあります。

つまりあなたの手元にあるエンディングノートこそが、今のあなたの関心があることといえます。

 

そうはいってもエンディングノートの内容は、それぞれのテーマごとに分けたとしてもかなり広範囲にわたります。

几帳面な人は「最初のページから順に書く」というでしょう。

でもほとんどの人が自分の人生と真剣に向き合うことは初めての経験なはずです。

ですからページを開いた瞬間から、そこにかかれた質問の内容に戸惑ってしまう人も多いはずです。

 

「戸惑う」という感情は、「これまで興味がない事だった」とも言えます。

興味がないことに対して一生懸命考えたとしても、逆に悩みや不安のもとになります。

それよりは自分が興味のある所から書き始めてください。

まずは書くことが大切です。

人生に向き合ってみるという気持ちを形にすることが「書く」という行為なのですから、順番についていちいち考える必要はありません。

エンディングノートを書くモチベーションを上げるポイント

エンディングノートを最後まで書き終えるには、モチベーションをどうやって維持するかがポイントになります。

そんな時におすすめなのが「付箋紙」です。

記入をしたページに付箋紙を付けていけば、付箋紙の数が多くなるほどエンディングノートの完成が近いことを目で見て実感できます。

やったことが目に見える形で現れると、モチベーションは高くなります。

 

これは実際に効果があるやり方なのでかなりおすすめです。

特に「一度はやったものの途中で挫折してしまった」という人におすすめです。

実際にこの方法を試したことによって改めてエンディングノートに向き合うようになったという人もいますよ。

まとめ

エンディングノートは、残された人生をどう生きていくのかを自分で考えるマニュアル作りのようなものです。

ですから「今この段階では○○歳でこう生きていたい」という程度のもので最初は良いのです。

そのうちに終末期の過ごし方やお葬式に対する考え方、お墓や供養に対する希望など難しいジャンルにも挑戦できるようになります。

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました