終活というと「エンディングノート」や「お葬式」など、何となく人生の終わりに向かうための活動というイメージが強いですよね?
でも終活は「どのように人生を終えるのか」だけではなく「どうやって人生を最後まで楽しむのか」という意味もあります。
せっかく終活をするのであれば、毎日が楽しくなるようなことをやってみませんか?
そこで今回は楽しく終活をする上で知っておきたい制度を紹介!
賢く節約しながらも毎日が楽しくなるような暮らし方のヒントを紹介します。
70代を迎えるまでに考えておきたいお金の話
70代となると、病院への受診回数も増えてきます。
そうなると月々の医療費などもかかってきますので「できるだけ老後の生活を切り詰めた方がいいのでは?」と思う気持ちも出て来るはずです。
もちろん支出は増えても収入には限りがありますから、できれば堅実に節約していきたいと思うのは当然です。
ただ70代を迎える前に「これからの暮らしにかかる大きな出費」についてある程度の見通しが立っていれば、うまく節約しながらも毎日の暮らしを楽しむことが出来ます。
70代以降の暮らしのために家をリフォーム
最期まで住み慣れた自宅で暮らしたいと考えるのであれば、70代からの生活に向けて家をバリアフリー化することも必要になります。
ただ「家をバリアフリー化する」といっても「どの場所をリフォームするのか」によってリフォームの内容も変わってきます。
例えば一戸建てのリフォームを考えるのであれば、「玄関の段差」「出入口」は欠かせません。
玄関前に階段がある場合は、車いすになったときのことも考えると「スロープを取り付ける」または「階段昇降機を取り付ける」というリフォームが必要になります。
また出入り口に関しても、車いすを使うことを考えればドアではなく引き戸にした方がスペースは取りません。
また各部屋に段差がある場合は転倒の危険が出てきますので、やはりこちらもリフォームしておく方が安心です。
マンションをバリアフリー化する場合には、「お風呂」と「玄関」のバリアフリーがメインになります。
お風呂の場合手すりを取り付けることはもちろんですが、「温度差」についても考えるようにすることがすすめられています。
特に冬場のお風呂は温度差が大きいため、心臓への負担が大きくなります。
そのため浴室だけでなく脱衣所についてもリフォームを考える人が増えています。
こうしたバリアフリー化に関するリフォームについては、自治体によって助成金が出るケースもあります。
リフォームを考える前にお住いの自治体の助成金情報についてもチェックしておくのがおすすめです。
70代以上は医療費の公的制度がある
70歳以上になると、医療費の公的制度が受けられるようになっています。
現在の制度では70~74歳までであれば基本的に自己負担額が2割となり、75歳以上であれば基本的に自己負担額が1割となります。
また月々の医療費を軽減するための公的制度には「高額療養制度」もあります。
これは収入などによっても上限額が異なりますが、月々の医療費が限度額を超えた場合には国からの補助が受けられるようになっている制度です。
さらにこの制度は70歳未満でも利用が出来る制度なので、「入院をすることになった」「長期通院が必要になった」という場合には活用したい制度です。
老人ホームに入るのなら早めにホーム選びを!
老人ホームには様々な種類があります。施設の充実度も違えば、サービスや料金もそれぞれ違います。
ただ「将来は老人ホームに入所したい」と考えているのであれば、まずは元気なうちにリサーチしておくことが大切です。
料金だけを重視するのであれば、入居の一時金を不要とするホームもあります。
また月額の利用料金も5万円程度で利用できる施設もあります。
ただこうした施設の場合には介護方針やサービス内容に満足できないという人もいます。
さらに環境も老人ホーム選びには大切です。
「子供たちが遊びに来やすい場所を選ぶ」という方法もあるでしょうし、「自然に囲まれた場所を選ぶ」という方法もあるでしょう。
この2つでも料金や設備内容に違いが出てきます。
ただ老人ホームに入居をする場合には、利用者であるあなただけでなく家族の意見も大事になります。
ですから早めに老人ホームの入居を考えるのであれば、まずは家族ともそのことについてじっくりと話し合いをすることが大切です。
自分のお葬式代についても考えてみよう
自分のお葬式について準備をする人も増えています。
ただ実際にお葬式にかかる費用を全て準備するということは難しいです。
ただ親の立場として残す子供のためにできるお葬式の準備は「お葬式の規模に対する希望をあらかじめ伝えておくこと」です。
お葬式の費用は、「どれだけの人がお葬式に参列するのか(お葬式の規模)」によって変わります。
最近人気がある家族葬でも「どの範囲の親族までお葬式に呼ぶのか」によって、お葬式の規模も費用も変わります。
また家族葬以外にも、最近では火葬のみをメインとするお葬式「火葬式」というものもあります。
火葬式は一般的にイメージするお葬式とは異なりますが、費用を抑えたい人には人気があります。
ですからお葬式の費用を準備することも一つの方法ではありますが、残る家族のためを思うのであれば「お葬式に呼ぶ人の範囲をあらかじめ決めておく」ということの方がおすすめです。
毎日の出費を節約できる方法をチェック!
毎日の買い物でも、シニアだからこそ得をするものもあります。
イトーヨーカドー
イトーヨーカドーの「シニアナナコカード」を使うと、毎月8日、15日、18日、25日、28日のお買い物が5%割引になります。
シニアナナコカードの入会は60歳以上となっているので、普段のお買い物からお得に節約できるという点は魅力ですよ。
トイザラス
孫へのプレゼントも老後の楽しみの一つですよね?
そんなトイザラスには「シニアプレミアムデー」があり、ポイントカードと年齢を証明できるものを提示すれば購入金額から10%割引されます。
ただしシニアプレミアムデーは毎月15日となっており、1回の買い物が5000円以上の場合に割引の対象となります。
それでも孫のお誕生日など節目のプレゼントとなれば金額も大きくなるので、ぜひ覚えておきたいサービスですね。
イオン
長期的な資産運用の一つ手として株式を購入するのであれば、株主優待が毎日の買い物にも適用される「イオンオーナーズカード」がおすすめです。
持ち株数に応じて半年ごとにキャッシュバックがあるのはうれしいですが、それ以外にもイオン各店で定期的に行われる「お客様感謝デー」で5%オフになる特典もあります。
他にも55歳以上が対象になる「G,G,WAON」や「G,G,イオンカード」「イオンカード」、65歳以上が対象になる「ゆうゆうワオン」なども、毎月15日にクレカ払いまたはWAONでお買い物をすると購入金額から5%割引されます。
旅行やレジャーもシニア割を活用すればもっと楽しめる!
旅行やレジャーにもシニア割はたくさんあります。
たとえば飛行機を利用するのであれば、ANAやJALで65歳以上が割引にあるサービスがあります。
特典の内容については各航空会社によっても異なりますが、どちらも「満65歳以上」が対象年齢となっているのでぜひとも積極的に利用してみたいところです。
熟年夫婦でのんびりと鉄道の旅を楽しみたいのであれば、JR東日本の「大人の休日倶楽部ジパング」をチェック!
入会するためには男性であれば65歳以上、女性は60歳以上が対象となっていますが、個人会員で申し込みをするよりも夫婦会員で入会した方がさらにお得になるのもうれしいポイントです。
まとめ
老後のために終活をするにしても、毎日が「節約、節約、節約…」ではまったく楽しくありません。
シニアだからこそお得になるサービスも多いですから、「どのタイミングで大きなお金が必要になるのか」ということをあらかじめ理解しておくことで楽しみながら老後を過ごすことが出来るようになりますよ。