キリスト教式のお通夜やお葬式に参列!お別れの方法や流れを教えて!

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キリスト教式のお通夜やお葬式に一般弔問客として参列する場合、お別れの方法や式の流れなど参列する前に不安を感じることも多いはずです。

そこで今回は、初めてのキリスト教式のお通夜・お葬式に参列する前に知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

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キリスト教式にはカトリックとプロテスタントでも内容が違う

キリスト教式のお葬式の場合は、「カトリック」と「プロテスタント」によっても違いがあります。

この2つは、お通夜やお葬式の流れにも違いがあります。

 

・キリスト教と仏教のお葬式の違いは「死後の世界観の違い」にある

日本で行われるお葬式では仏教のお葬式(仏式)が多いです。

そのため参列する側としても仏教のお葬式の場合は比較的混乱なく参列できます。

ただキリスト教のお葬式の場合は、仏教のお葬式とは様々な面で違います。

その違いは「死後の世界観の違い」にあります。

 

まず仏教を例に挙げてみましょう。

仏教の場合は宗派によっても考え方が違うのですが、一般的な宗派を例に挙げると「死後の世界は存在しない」といえます。

仏教では亡くなると四十九日かけて生まれ変わる世界を決める裁判が行われます。

そして四十九日を過ぎると、来世へと生まれ変わります。

ですから「あの世に魂が生き続ける」とは考えません。

 

これに対してキリスト教には「死後の世界」があります。

キリスト教では、亡くなると「天の神様のもとに帰っていく」と考えます。

もちろんキリスト教でも死後の裁判はありますが、死後の裁判が行われるのは神様の世界です。

 

つまり亡くなったら必ず神様の世界に行くわけですから、キリスト教ではあの世が存在するのです。

 

ただその世界で亡くなった人の魂は生き続けますので、「亡くなった人に対して供養をする」という意味でのお葬式ではありません。

 

・供養をするのは仏教だけ

亡くなった後に供養が必要だと考えるのは仏教の特徴です。

なぜなら亡くなった後も四十九日間は「次に生まれ変わるための裁判期間」と考えます。

死後の裁判では、生前の生き方がすべてです。善い行いをした人は良い世界(天界)に生まれ変わると考えますが、悪い行いをした人は悪い世界(餓鬼道・地獄)に生まれ変わると考えます。

 

でも通常の裁判には「情状酌量」というものがありますよね?

実は仏教における死後の裁判の情状酌量は「遺族の供養にある」といいます。

つまり亡くなった後も家族や親族が一生懸命供養をすれば、その姿が「情状酌量の余地あり」と判断されるので良い世界に生まれ変わることが出来るというわけなのです。

 

ただキリスト教は「生まれ変わる」という考えはありません。

この世を去ったとしてもその人の魂は天の神様の元に行くだけです。

そして神様の前で裁判が行われ、「神様がいる天国に迎えられるか」「永遠の炎に焼かれ続けるか」が決まります。

 

ちなみに神様がいる天国に迎えられると、約束の日(復活の日)までは天国で過ごすことが約束されています。

ですからキリスト教の信者にとって死後の世界は、「復活が約束された世界」ということになります。

そのため大切な人との別れを経験したとしても、天国に行くことが出来ればいつか約束の地で再開することが出来ると考えるのです。

 

だからキリスト教では「生前の行いがすべて」と考えます。

そしてお葬式では亡くなった人が神様から永遠の安息を与えられることを信じ、神様への感謝と残された人の心の悲しみを癒すことがメインになります。

つまり「供養」という考え方がキリスト教のお葬式には存在しないのです。

 

・キリスト教でも死後に死者の弔いはある

キリスト教には「供養」というものがないと説明しましたが、仏教のような年忌法要のようなものが一切ないというわけではありません。

たとえばカトリックの場合は、「死者の記念日」というものがあります。

これは亡くなった人を死後に弔う日であり、ミサ聖祭ともいわれます。

 

ミサ聖祭は、亡くなってから3日目、7日目、1か月目、1年目に行います。

そのほかにも11月2日は「死者の記念日」となっているため、毎日のお祈りとは別に祈りを捧げます。

これがキリスト教における「死後の弔いの儀式」となります。

 

・キリスト教のお葬式では「死者の永遠の安息」を願う

キリスト教にはカトリック・プロテスタントの2つがあり、それぞれに死後の世界に対する考え方が違います。

そのためお葬式でも式の内容などに違いがあります。

ただしこの2つには共通点があります。

それが「死後の裁判」です。

死後の裁判は必ず受けなければならない裁判です。

しかも裁判の判決はたったの2つしかありません。

 

1つは「永遠の安息」です。

そしてもう一つが「永遠の地獄」です。

どちらの判決が出たとしても、その後の結果は永遠です。

もしも「永遠の地獄」となった場合は、永遠に地獄の炎でその身を焼かれ続けます。

これは想像するだけでも恐ろしいですよね?

 

でも「永遠の安息」となった場合は、神様のいる天の世界へ行きます。

そして復活の日が訪れるまでは神様の世界で暮らします。

さらに復活の日を迎えた後は、永遠に生き続けることが出来ます。

だからこそキリスト教では、生きているうちに生前の罪を懺悔し神様への許しを乞うことが重要だと考えます。

 

・キリスト教のお通夜・お葬式に参列する時には「共に祈る」が大切

ここまで説明してきたことからもわかるように、キリスト教のお通夜・お葬式では「死者の供養ためのセレモニー」ではなく「永遠の安息を共に神様に祈るためのセレモニー」です。

ですから参列する時には、遺族・親族や一般弔問客だけでなくキリスト教信者の姿も見られます。

そして「参加者全員でお祈りをする」ということが求められます。

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カトリックのお通夜・お葬式の流れ

・カトリックのお通夜

カトリックのお通夜は「通夜の集い」と呼ばれます。

式の冒頭には聖歌斉唱(せいかせいしょう)があり参列者全員が斉唱します。

一般的な式の流れとしては、【聖歌斉唱】【黙とう】【新婦の説教】【一同のお祈り】【献花】【結びの祈り】【謝辞(遺族挨拶)】となります。

 

仏教での「通夜ふるまい」に当たるのが「茶話会」です。

謝辞のあとに行われるのが一般的で、軽食や茶菓子などがふるまわれます。

茶話会では「故人を偲ぶ会」とイメージするとわかりやすいかもしれません。

 

・カトリックのお葬式

カトリックのお葬式では葬儀式と告別式に分けて行うのが一般的です。

葬儀式では【入堂聖歌】【開会の辞】【葬儀ミサ】が行われます。

告別式では【入道聖歌】【聖歌斉唱】【弔事・弔電の披露】【献花】【謝辞(遺族挨拶)】となります。

プロテスタントのお通夜・お葬式の流れ

プロテクタントでは、お通夜のことを「前夜式」といいます。

式の冒頭では「讃美歌斉唱」があり、参加者全員で斉唱します。

一般的な流れとしては、【讃美歌斉唱】【聖書朗読】【牧師の祈り】【讃美歌斉唱】【牧師の説教】【献花】となります。

 

仏教での「通夜ふるまい」に当たるのが「茶話会」です。

謝辞のあとに行われるのが一般的で、軽食や茶菓子などがふるまわれます。

茶話会では「故人を偲ぶ会」とイメージするとわかりやすいかもしれません。

 

・プロテスタントのお葬式

プロテスタントのお葬式では、葬儀式と告別式を分けずに行うのが一般的です。

流れとしては【入場】【聖書朗読】【黙とう】【牧師の説教】【弔事・弔電の披露】【黙とう・オルガン奏楽】【告別の祈り】【献花】【謝辞(遺族挨拶)】となります。

まとめ

初めてのキリスト教式のお通夜・お葬式だと、仏教式の流れと大分違うので戸惑う人も多いです。

でもこれは仏教とキリスト教の死後の世界観の違いが関係しています。

献花をする場合も、キリスト教式で行われるお葬式の場合は式場で献花用の花が準備されています。

ですからわざわざ準備する必要はありません。

 

ただし仏教式のお葬式ではありませんので、数珠を持参するのはNGです。

あくまでも数珠は仏教における仏具ですので、その点は注意するようにしましょう。

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